依頼のお話2
前回のお話
なんだこの理事長!?
ここに来る経緯
受付嬢がえっちぃ
こええギルマスからの話
「という訳なんだ」
「…もう1回いいですか?」
「わかった、つまりだなお前には学園に潜入して欲しいのだ」
「えええ!?なんで冒険者のボクが学園に?どうゆうことですか…?」
普段の依頼から余りにも掛け離れているので驚いてしまった、え?なぜボクが学園に?というかなぜボクが選ばれた?
「まぁまぁ落ち着け、今回の依頼内容なんだが
学園で一時期の記憶を失って倒れる者が多発してるそうなんだ」
「そ、それって大丈夫なんですか?」
「まぁ今の所はな、死者も出てないから噂程度にはなっている
ただ貴族達の過保護な親が騒いでいてな、ここに依頼が来たわけだ」
「なるほど…ですがボクはまだ15ですし、実力がそこまである訳ではありません」
「それはいいんだ、ただお前見た目だけなら女と間違えられるだろう?今回襲われている被害者達は全員女子生徒なんだよ」
「えーっと…つまり?」
「潜入して女子生徒と仲良くなりつつ警護して欲しい、お前以外の冒険者だと基本荒くれ者が多い、どう考えても潜入できる見た目の人間がお前しかいないんだ!」
「はぁ…分かりました、でもその依頼ってどうしてもウチのギルドで受けないとダメなんですか?」
そうなんだ、うちのギルド以外にだって他にギルドは幾つもある、だからなぜわざわざ適任者が少ないこのギルドで受ける必要があるのか、少し雲行きが不安になって来た
「それはな、その学園の理事長いや代表が賢者マーサ·ベッセルで俺の元仲間だからだ」
「賢者マーサ·ベッセル!?って事はその学園の名前は…」
「ああ、エンフェリード学園だ」
「うぇえええええ!!!!?」
才能がある者が世界各地から集まる、争いが絶えない荒くれ者ばかりで有名な学園だった
「さすがにアイツの頼みだと断れなくてな、あと冒険者時代にパーティ組んでる時から頭が上がらない、ほんとに何をしてくるか分からん奴だからな」
「そ、そうなんですか…」
「ああ、今は奴も学園に身を置いてから少しは落ち着いてはいるが…昔はそれは酷かった
最初はマーサともう1人で始めたそこそこ強いパーティだった、俺はそこに荷物持ちとして入ったんだ
その頃の俺は夢見る少年だったんだが…そこからが地獄だった
いやこの話は辞めよう、そうだ依頼の話をしてたんだったな」
何それ聞いてないんですけど、ってかマーサ様ってそんなにやばい人なの?あの英雄が頭が上がらないってどんな危険人物なのさ!
っていうかギルマスが夢見る少年とか、ぷくく
「どうした?何か堪えて」
「いえ、だだだ大丈夫です!続きをどうぞ!」
「わかった、新入生の入学式が4/10日、つまりあと2週間後だな、それまでに普段着でいいのでエンフェリート学園に向かって欲しい
制服も含めて向こうで色々準備してくれるらしいので、お前の武器や必要な物以外は持っていかなくてもいいとの事だ」
「わかりました、所でこれ本当にボク行かないと不味いですか…?」
「悪いが決定事項なのだ、その代わり成功した暁にはマーサ直々に報酬をくれるそうだから、普段カツカツなお前にはお得だろう?ちなみに調査前提前報酬で大銀貨5枚、成功報酬で金貨1枚だ!しかも朝昼晩3食美味しい食事つk「行きますっ!!!」」
ミユウは即座に手を取った、まだ若いボクにとっては金策は死活問題なのです!
しかも3食美味しい食事付きなんて好条件は滅多にない!!
「ギルマス、ボク依頼受けます、よろしくお願いします!!」
「お、受けてくれるか!馬車の手配は済ませてある、荷物まとめ終わったら行ってこい!」
「ラジャー!!」
「ふ〜んふ〜んふふふ〜ん」
ボクはいい気分だった、駆け出しという訳では無いけどまだ冒険者を初めて1年、冒険者ギルドと提携してる安宿に泊まるだけで精一杯なのです
「それが宿三食食事付きで無料、さらに全部で報酬大銀貨5枚と金貨1枚という太っ腹、日本円にして15万円!これは期待せずには居られない!!」
これは久々に【元の世界ぶりのいい暮らし】になるかもしれないね、と
過去の自分を思い出しながら、思い出にふけるミユウだった
お金の基準については
日本=ユーリッド大陸
1円(以下省略)=アルミ貨1枚
5=中アルミ貨1枚
10=大アルミ貨1枚
50=銅貨1枚
100=中銅貨1枚
500=大銅貨1枚
1000=銀貨1枚
5000=中銀貨1枚
10000=大銀貨1枚
10万=金貨1枚
100万=大金貨1枚
1000万=白金化1枚
となっているのでそこまで分かりずらくはないよ
貨幣は魔物に制圧された後、各国統一貨幣を使っている為、地域差などは無いよ!