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『何処へ行くのあの日』

『何処へ行くのあの日』



無限に続くと

信じてたあの日

終わりという意味を

まだ知らなかったあの日



時の流れに身を任せ

優しい約束に縛られ

囲われた自由の中で

一生懸命に戯れ合い

精一杯毎日を感じてた



幸せに包まれながら

誰にも邪魔されず

僕らは僕らのままで

無邪気に振る舞えたのに



嗚呼だけど

いつからか気づいてた

僕らは大切な宝物を投げ捨て

陳腐なガラクタを拾い集めながら

少しずつ汚れていくことに



加速しだした現実は

泡沫の夢を叩き潰し

容赦なく僕らを蝕み

全てを溶解しながら

何もかも飲み込んでいく



失いたくないあの日を

小さな胸で必死に抱きしめ

時間を止めてと

神様に強く願った

聞き届けられないと

分かっていながら



その時になって

初めて思い知らされる

自分たちの幼さを

自分たちの儚さを

自分たちの愚かさを



あの日を無くした僕らは

圧制的で絶対不可侵な

世界の理に組み込まれ

きっと立派な大人に

成り下がっていくのだろう



でもその悲しみも

長くは続かないはず

きっと

10年後

20年後

30年後

僕らはその時の気持ちを

思い出すことすらできずに

みんな『あの日』としか

呼べなくなるから








『何処へ行くのあの日』について


 写真や映像で時を保存するように、気持ちを完全に保存できるモノがあったらいいなぁ、と思う今日この頃……


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