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足長おじさん

作者: Mini

登録して初めて書いてみました。


何の知識もなく、ただただイメージしたことを書いてみました。


かなり稚拙な文章ですので、予めご了承ください。

私の自慢はこれまで一度も休まずに働いてきたことだ。



三十年程前に私はこの小さな町にやってきて、人々の安全を守る仕事を始めた。


「人々の安全を守る仕事」という言葉は大変響きの良いものであるが、仕事を始めて間もない頃は、毎日毎日同じことの繰り返しで嫌になったこともある。


来る日も来る日もルールを守らない人がいないか目を光らせて、少々疲れたこともあった。


それでも私が休まずにこの仕事を続けてこれたのは「人々の笑顔」があったからだ。



いつも腕や足のあちこちに絆創膏を貼って元気良く走ってる男の子。


お母さんと一緒に晩御飯の食材を買いに行く女の子。


朝から仲良く散歩をする夫婦。


そんな彼等を見ていると、私が守っているものがいかに大切なものなのかを実感させられた。

彼等の笑顔をこれからも見続けるためにも頑張らねばと!



そんな私も十数年前に体を悪くしたことがあった。

幸い簡単な治療で済んのだが、あれからまた歳をとってしまった。

体のあちこちにガタが来ているのを感じる。


絆創膏を貼って走り回ってた男の子も、お母さんと一緒に晩御飯の食材を買いに行っていた女の子も今ではすっかり成長して、結婚し、その子供ももうすぐ高校生だ。


仲良く散歩をしていた夫婦も歳は重ねたけれども今でも毎日散歩を続けている。その元気が非常に羨ましく思う。



私の役目もあと少しで終わる。

最期の、その時が来るまで、私は君達の安全を守る足長おじさん(信号機)でいさせてもらうね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 短いながらも、伝わってくるものがあります。 心がほんわりします。 見守る優しさ、時間の流れの切なさ、温かい思い出、そういったものを感じさせる作品だと思いました。 [一言] 視点が斬新で良か…
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