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私の能力????



おはようございます

昨日はオオカミに噛まれ、マリアに水はかけられ

薄味具なしスープになった我が家の危機的状況

とにかくお金が欲しいです。


そして、オオカミに噛まれた腕ですが

なんと!!なんと!!

無傷だったのです!!!!!

不思議や不思議、あんなに血だらけだった私の腕にはかすり傷ひとつ付いていなかったのです。

もしかして、マリアの魔法が発動したのかと思い

朝一番にマリアの家へかけこみ

ベットで寝ているマリアを揺さぶり起こして聞いてみた。


「マリア!起きなさい!!!」


バシッ、バシッと音が鳴るレベルでマリアの頭を叩き、昨日の仕返しを込めて2回叩いてみた。

いつもは1回なんだよ??


「痛い?!なに?、ちょイザベラ何??」


叩かれたところを抑えながら、状況を理解しようと数回瞼をぱちくりしてる。

寝癖がふわふわと揺れ動く

私と違い、ヒロイン顔なだけあって

あどけない表情は過保護力を煽る

二重のぱっちりおめめを擦りながら

小さな口を広げて欠伸をする様は7歳にふさわしい


「マリア、あなた魔法を使った??」


「ん???使ってないよぉー、ていうかイザベラ、魔法効かないじゃん」


「あ、そうだったわ」


マリアに言われて思い出した

私には魔法が効かない

4歳の時あまりにもひどい熱で死んでしまうと危機を感じ私の両親はなけなしの金を使って

魔法が使えるお医者さまを連れてきてくれた。

しかしどうも、回復魔法もその他の魔法も効かないどころか跳ね返してしまったらしい、

手の施しようがないと匙を投げられてすぐくらいに

ケロリと治ってしまった私

その後マリアが魔法を使える様になって

再度私に魔法をかけてみたが

やっぱり跳ね返してしまった。

この世界で魔法が効かない人間は珍しいどころかいない、もしかしたらこれが私のチート能力なのか??なんて考えてみたりもしたが、そもそもこんなの何のメリットもない!


「あれ?じゃあどうして私の傷が治ってるの?」


「え!!傷って、昨日の血だらけだったやつ、あれってウサギの血じゃなかったの!?」


「うさぎの血って、、、あなたどれだけうさぎ食べたいのよ、あれは私の血よ」


「イザベラ何に噛まれたの?あの時イザベラの後には何もいなかったよ??」


「いなかった?」


「うん、単なる茂みだったけど、それと同時にイザベラが倒れちゃったからびっくりしたよぉ」


いなかった、、じゃああの後すぐに隠れたのね

良かった〜、取り敢えずヒロインとかち合わなくて

もし魔王と出会って殺されたら

13歳から始まる学校でのイケメン達攻略が見れなくなってしまう

私の今世の楽しみが消え失せてしまうとこだったわ〜

危ない危ない

あと6年もあるけど、またあの森に出てきたらどうしよ

対策考えとかなきゃな

まぁそれはおいおい考えればいいっか!


「急に倒れてごめんね、起こしてくれてありがとう、、、でも水をかけるのやめてよね、服が大変なことになったから」


「ごめん、今度はたたき起こすね!」


「いや、それもちょっと、まぁいいわ、とにかく今日は昨日拾ったまきを売りに行くわよ!仕度して!」


未だベットにへばりつくマリアを力ずくで引きずり出し、寝巻きから着替えさせ

マリアの両親が作り置きしていった朝食を食べさせた

これが毎日のことでなれてしまう

うちの両親もマリアの両親も働きに出る時間が早いため、基本2人で仕度を済ませまき売りに行く

こんなに毎日やっているのにお金がたまらないのだから不思議なのよね



「じゃ、行きましょうか」


「うん、今日も頑張るぞぉー!」





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