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家族の優しさを知りたい





「な、なんじゃこりゃ!!!」


左腕を見てみると、もうそれはそれは真っ赤よ

ただ、今流れてるとかじゃなくて

水に滴ったせいで血の範囲が広がって

長袖が血で染まっちゃってるふうに見える

特に痛みを感じないから

それほど深く噛まれたわけじゃ、、、、噛まれた?



「あっの、クソオオカミめぇええええ!!!!」


そうだったわ、思い出したわ

私あのオオカミこと魔王と遭遇して

マリアとの接触を避けようと頑張って

あ、結局どうなったんだ???


「べ、ベラ?大丈夫なのあなた?」


急に大声をあげた私に実の母ながら

心配そうにドン引きしてる。

優しく私の腕を掴み、軽く押しては

ここは?痛い?、じゃあここは?って聞いてくれる

あったかく優しい家庭

私の理想の家族


「ありがとう、おかぁ、さん」


少し、ほんの少しだけ

お母さんって呼んでいいのか分からなかった

今の私が、幸せであればあるほど

昔(前世)の自分が嫌いになる

愛情深い今の母が本当は嘘なのではないか

今、私の周りをオロオロ心配している父も

この世界そのものがうそだったら、、、


「ベラ、大丈夫、大丈夫よ」


ぎゅっと母の胸の中に閉じ込められた

優しく体に響く声に

涙が溢れた

やっぱり私はまだ7歳だ

もろい涙腺はきっとそのせい


「ベラ!父さんもいるぞ!」


馬鹿みたいに強く母と私を抱きしめる父

あー、すっっっっっごく

幸せ!!!!!!!!!!


「お母さん!お父さん!!お腹減った!」


にっ、と笑ってみせると

両親は優しく微笑んで私を抱き上げてくれた

3人でテーブルにつくと

暖かい湯気が立つスープとすごく硬いパン

スープの具材は、、、具材


「やっぱり、びんぼうはいやだあああ!!!!」


優しい家庭はいつ壊れるか分からないし

スープの具材は見つからないし

魔王には噛まれるし



湯水のようにお金が湧いてくる魔法がほしいです。






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