手荒な起こし方ね
バシャッ!!
「ぶっふっっつ!!!冷た!なに!」
顔面に響く衝撃と冷たさに
一気に現実に戻った。
「イ、イザベラァァァ!!!」
「ぐぇ、」
冷たさの次は首絞めかよ!!!
ぽたぽたと髪の毛から頬に落ちる水滴
普通気を失ったやつに水かけるかよ、、、
首に巻き付く両腕を外しながら、しがみつくマリアを押し返す。
「うるさいわね、ほら、どいて」
「じん゛だがどお゛も゛っだぁああ!!」
顔中を涙と鼻水でべろべろにしながら
私の両肩を揺さぶっては笑ってる
情緒不安定かよ
「大丈夫よ、心配かけてごめんね、さっお家に帰りましょう」
私が倒れてから、そんなに時間は経っていないようだけど、だいぶ日が傾いて急がなければ
うちにつく前に暗くなってしまう
「うん!」
マリアのいいお返事を合図に立ち上がり
まきの入ったかごを背負い直して
私より少し小さいマリアと手を繋ぎ
心做しか急いで帰宅した。
(何か忘れてる気が、するけどなんだったかな?)
ーーーーーー
「ただいま〜」
自宅のドアを開け中にいる両親に挨拶をした瞬間
「きゃああああ!!!ベラ!あなたその腕!」
「ど、どうした!!!!血だらけじゃないか!」
2人がいっぺんに立ち上がり座っていた椅子を転がし
私の元へ走って来る光景に
ドン引きながら、左右の腕を見てみると
「な、なんじゃこりゃ!!!」