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あらまぁ、魔王様

読みずらくてすいません



皆さんこんにちは、イザベラでございます。

4歳の頃に流行病にかかり生死をさまよったおかげで前世を思い出した転生者な訳ですが

モブはモブでも、ひっっっじょうにうっすいモブキャラに転生したもので本編とは一切関われません

しかしそんな私も、つい先程

この世界、乙女ゲームの攻略対象ならぬ敵キャラと遭遇いたしました。


「おい、何か言わないのか??この綺麗な毛を褒め称えるとか」


「いや敵キャラと遭遇とか笑えないんだけど、そもそも、あなたラスボスだったよね」


「ラスボス??」



おっとイケナイ、ついつい口走ってしまった。

この乙女ゲーム(題名忘れた)は、剣と魔法の〜っが謳い文句で、当然の如く戦う場面がかなりある

勇者さま率いるイケメンメンバーの中にヒロインがまじり、悪の魔王を倒すのだが

その魔王が私の好みドンピシャだったのをすごく覚えている

そもそもこの乙女ゲームが獣人ありの世界観であったからこそ買った。

黒歴史とまではいかないが、私は無類のケモナーなのだ。

攻略対象にも、半獣人はいるけど

主に人型であることが前提で、獣要素が耳としっぽぐらいと可愛いもの、私が求めているのは

あのもふもふのお顔と大きくてクリクリしたおめめ、美しい毛並みに鋭い爪




「おい、ラスボスとはなんだ?」


「にしても、随分大きいオオカミですね〜」


「話を逸らすな」


銀色オオカミの口から言葉が聞き取れる不思議さのせいで脳が混乱する

転生してはや7年、念願の獣人に会えたと言うのに

その姿は普通のオオカミと変わりがないのが残念だ

普通、獣人なら獣人、半獣人なら半獣人、獣は獣

変化することなどできないのだが

魔王の場合だけ、その3種類の全てに変化できる特殊な獣人なのだ


「まお、じゃなくて、オオカミさんはここで何をしているの?私は町で売るまきを拾いに来たのよ」


今更だけども幼女ぶりと無邪気な笑顔を使いながら

敵じゃないですよアピールしてみた

いやでも既に襲ってこないところから魔王だからって無差別に人を殺そって考えはないのかな?


「急に子供らしい話し方したな、でも」


スンスンと、私の服の匂いを嗅いでくるオオカミ

あまりにも大きいから今の私なんか頭からガブリって食べられちゃいそうだ

左の首筋の方まで大きい口がすり寄せられる

ほわほわと頬にあたる毛がくすぐったくて、今がどれほど危険な状態なのかすら忘れそう

あー、ちょっとぐらいなら触ってもいいかな、いいよね?

そーっと右手でオオカミの胸元に手を伸ばす

ゆっくり、ゆっくり、あとちょっと、、、





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