出会ってはいけない
お初の投稿になります、、、
ねぇ、転生したら
前世の記憶を巧みに扱いながら
ざまぁ、とかして楽しく生きるものだと思ってました ??
悪役令嬢だけど、逆ハー作ってハッピーエンド迎えると思ってました ?
はい、思っておりました
どう考えてもそうでしょ !!!!
フラグばりばり立ってたじゃん !!!
私なんのために前世思い出したのよ、、、
「はぁ、、」
ため息も虚しく消えてしまうほどだだっ広い森の中で、まきを拾っては背負っているカゴにポイッと投げるように入れていく
魔法が使えればこんな作業もしなくていいのだが
あいにく平民にはごく稀にしか魔力持ちは生まれない
ほとんどが貴族の家庭で生まれる
平民でごく稀な対象がヒロインであるわけだが、彼女は少し独特だ
お隣さんであり幼馴染のマリアはド天然でありながら、なんでも器用にこなしてしまう
いわば天才なのだ
その上魔法まで使えるとは、なんとヒロインチート
恐るべし
私もチート能力欲しいなぁ、、、
「あー、湯水のようにお金が湧いてくる魔法が欲しぃ」
「何故だ?」
「うぇっ、!、! へ ?」
え?だれ?私の独り言に返答が帰ってきたんだけど
てかめっちゃ変な声出たァァ
恥ずかしい
人の気配とか全くなかったじゃん
落ち着け私、周りを見渡すんだ
「え、こわ、誰もいないじゃん」
慣れ親しんだ森の奥で、目を皿のようにして
辺りを見渡したが、どうも人っ子一人いないようだ
幻聴でも聞こえたのだろうか??
「おい、ここだ、ここ」
ガサガサと近くの茂みが動いたと思ったら
出てきたのは、クマと見間違えるくらい大きい銀色に輝くオオカミだった。
木々の隙間からこぼれ落ちる陽の光が
キラキラと銀色を照らしている
「うわ、やっちまった」
そいつを見た瞬間、前世の記憶がフラッシュバックした、ああ、これ見つけちゃダメなやつじゃん
だってこいつ、、、、