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召喚は突然に
「ねえねえ、ボク今いくつなの?」
「アメ食べる〜?」
「ん〜?どうしたの?もしかして緊張してるの?」
「可愛いね!お姉さんたちと遊ぼう?」
えっと、これはどうなっているのかな?まずは今の状況を確認しよう。僕の名前は佐藤涼真坂下小学校5年3組の普通の男の子であってる。えーと、次にどうしてこんなにきれいなお姉さんたちに囲まれてるのかを思い出そう、確かー
その日僕は、終業式が終わり明日から始まる冬休みを楽しみにしながら家に帰っていた。
「明日から何しようかな。ゆうたくんと遊ぼっかな〜。あ、でも宿題やらないと…」
1人で明日の予定を呟きながら公園の前を通った時目の前を歩いていた高校生くらいのお兄さんの足元が光ったので、なぜか危ないと思って咄嗟にお兄さんに体当たりしてしまった。
(あれ?僕何してるんだろ)
体当たりをしたお兄さんを見ると驚いた顔でこっちを見ていた。
「おい、坊ーー」
お兄さんの言葉を聞き終える前に視界は真っ白に染まって、僕は気を失ったのだった。