表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/23

樹齢千年

その大木は

梅香る

山の麓を

少し上がったところに

長い 長い

枝葉をのばし

たたずんでいた


大きな

太い幹が

人の命よりも長く

根を張り

歴史を見つめてきた

倒れかからんばかりの

風雨にさらされた日も

あることだろう


火の手がせまり

燃え盛る炎に

耐えかねたこともあるだろう

それでも大木は

無言で

人の世を

自然界の掟の中を

生き続けてきた


じっと、じっと

命をつなぐ日々は

孤独だっただろうか

いや、そんなことはない

鳥や植物たち

そして山を訪れ

山に暮らす人々が

大木に話しかけ

優しく触れることで

その孤独は癒されていたに違いない

大木でさえ

決して一人ではないのだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ