暇潰しバトル!!まさかの決勝戦?!(前編)
みょんみょんさん!すみません(汗)!!
前編と後編にまた区切りました!怒らないで下さい!来週の月曜は祝日で休みなのでその日に後編書きます!!ゴメンなさい(×1000000000000)
“はい!暇潰しバトルの決勝戦!”
「・・・・・ヤバイわね。」
憂羅はポツリと呟く。
「ああ、これはヤバイな。」
魔奈里も後に続く。
「っていうか、もうオワリましたね。この試合。」
紅葉も言う。
「まぁ、真面目な二人だしな。致し方なかろう。」
岩源は苦笑する。
「アイツらを戦わせたら大変な事になるんじゃねーか?」
鏡水は珍しく不安げだ。
“私もそう思って、特別ルールをつくりました!試合は一時間以内です!それまでに決着が着かなければ、引き分けとします!ということで、決勝戦、開始!”
決勝戦 雷蛇 VS ルナ
「ふん、まさか貴様とやる事になるとはな。」
「ええ。私も驚きです。」
ルナも雷蛇も傷を負っているのに余裕の顔である。
試合 スタート! 先攻 ルナ
「私から参ります!」
ルナは鎌を出すといきなり飛び掛かった。
雷蛇は飛び立つ。
「ザグッ!」
地面に鎌が突き刺さる。
「肩の傷、痛まないのかしら?」
憂羅は首を傾げる。
「アイツには痛みってもんが無いのさ。というより、感情も感覚もアイツには元々無い。だから平気で人を殺せるし、人が泣き叫んでも助けようともしない。まぁ、吸血鬼っていう事も関係してるんだけどな。」
鏡水は肩をすくめる。
「何だか怖いですね・・・・・・・・。」
紅葉は怯えたように言った。
雷蛇は電撃を何百と放つ。
ルナは闇のバリアを張って身を守る。
「うふふ・・・。逃がしませんよ・・・・・?」
ルナも翼を広げ、雷蛇の後を追う。
雷蛇は物凄い速さで飛び回るが、ルナも一定の距離を保ちながらついて来る。
「こうなれば・・・・・少し早すぎるが・・・・『蛇霊 闇黒電の術』!」
雷蛇がそう叫ぶと雷蛇の瞳は闇色に染まり、黒い電流が蛇の形を取りルナを襲う。
しかし、ルナは、
「貴方の闇は結構ショボいですね。」
と微笑んだ。次の瞬間、カッと目を見開いた。
「私が本物の闇ってモノを見せて差し上げます!」
ルナの瞳は既に血のような朱になっている。ルナは鋭い笑い声を上げた。
「『ダーク・デス・ファントム』!!」
ルナがそう言うとルナの足下に見た事ない黒い魔法陣が現れる。
「えっ!?何ですか?!あの魔法陣?!」
紅葉は驚いて言った。
鏡水は苦い顔をしている。
「アイツ・・・・・・本気で雷蛇を殺る気じゃ・・・・!」
「どういう意味よ!?」
憂羅は鏡水に詰め寄った。
「あの魔法陣は死の精霊を呼び出すのに使うもんだ。ルナしか使えない高等魔法で、ルナがアレを使う時は・・・・・。」
「使う時は!?」
「・・・・・・相手を本気で殺る時だ・・・・・。」
紅葉はショックで口を手で覆っている。
「零!今すぐ止めさせろ!」
魔奈里は必死に言う。
“そ、そうね!-------”
「無駄だぜ?もうああなったら誰もルナを止める事は出来ない。止めようとしてみろ。俺だってあっという間にオダブツだ。」
鏡水は強張った表情で言った。
「こうなりゃ、雷蛇がルナに勝つのを待つしかないな。」
「・・・・・・・・・!」
憂羅は唇を噛み締めた。
「アハハハハハッ!私の可愛い精霊達を特別にそこの蛇にだけは見せて上げます!」
ルナがそう笑うと魔法陣が強く輝き、妖魔のようないや、妖魔よりも邪悪な精霊達がルナの周りに渦巻く。ルナの顔はその邪悪なまがまがしい魔法陣の光でいっそう恐ろしくなる。
雷蛇は、闇色に染まった瞳でそれを冷たく眺めていた。
そして、それに刺激されたのか、雷蛇の中の何かもついにブツンと音をたてて切れた。
雷蛇の体が黒くなりだんだん形を変えていく。大きく長い胴体・・・・・。
「・・・・・・・・!?」
雷蛇のいた場所には大きな蛇がいた。ヌラヌラと黒く光る鱗。目も真っ黒でシュルシュルと舌を出している。
「・・・・・これは無理だ。どっちも壊れちまった。」
鏡水は諦めたように言った。
「あ~・・・・もう!一体この戦い、どうなっちゃうの!?」
憂羅は叫んだ。
邪悪な冷たい吸血鬼メイドと壊れてしまった大蛇がただひたすらジッと睨みあっていた。
続く