表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命約  作者: 翡翠蝶
14/19

暇潰しバトル!?とことん本気の真剣勝負!!

“はい!今日はドキドキの二回戦目です!”

零はニコニコと言う。

「何か面倒だわ。」

憂羅はやる気を失っている。

「私はアレをボコせれば良いんですけどね・・・・・」

ルナも困ったように言った。

   

 

          一試合目  憂羅 VS ルナ

 

「言っとくけど容赦はしないから。」

憂羅は真剣な顔でルナを見つめる。

「はい。もちろんです。コチラも本気で行った方が良いのでしょうか。」

ルナは微笑んだ。



          試合 スタート!  先攻 憂羅

憂羅はジャンプするとお札を何枚も一気に投げる。

ルナは落ち着いた表情で手を上に突き出した。

すると、お札がルナの手前で空中停止し、なんとルナが手を憂羅に向けるとお札は憂羅の方に向かって来た。

「・・・・!」

憂羅はお札を体を捻りかわした。驚きで目を丸くしている。

ルナはお札に憂羅が気を取られている隙にサイズ(鎌)を取り出し、憂羅に襲い掛かる。

憂羅はその攻撃を間一髪で免れると人の形をした紙を取り出す。

「いでよ!汝に仕えし式神 白狼はくろう 雪瑠せつる!!」

憂羅がそう叫び紙を投げると紙から光が溢れ皆、目をつぶった。

「ガオォォォーーーーン・・・・・!!」

空気をビリビリと震わす雄叫びが上がる。

「式神ですか・・・・・」

ルナは目を細める。

憂羅の後ろには大きな白狼がいた。真っ白な体に尾は2本、バラバラに動いている。瞳はサファイアを思わせる濃い青で、その瞳がルナを睨んでいる。爪は鋭くその気になれば憂羅でさえ八つ裂きに出来るだろう。

「あれが師匠の式神・・・・・」

紅葉は息を呑む。巫女は式神を出して戦う。けれどどんな巫女でもあれほどの式神は操れないだろう。

「雪瑠!行って!」

憂羅は大幣でルナを指した。

「ガルル・・・・・っ!」

雪瑠は物凄い速さでルナの首を食い千切ろうと飛び掛かる。

ルナは雪瑠の前にお札の時と同じように手を突き出した。

・・・・・・だが、雪瑠は止まる事なく、ルナを襲う。

「ガッ!」

という音と共に血が飛び散った。

空気が冷たく凍りつく。

ルナの肩に牙が深く食い込んでいる。

ポタリ・・・・・・ポタリ・・・・雪瑠の牙から血の滴がしたたる。

次の瞬間、雪瑠の体がグラリ、と傾く。そして力無く倒れた。

憂羅はその様子を驚く事なく淡々と眺めていたが、

「・・・・・・・・・・・・・私の・・・・・負けね・・・。」

と絞り出す様な声で言った。

ルナは微笑を浮かべた。

「良い勝負でした。けれど、もう少しタノシマセテ・・・・」

ルナは最後がゆっくりボイス化しかけたが、すぐに明るい言葉で掻き消される。

「にしても、私に傷をつけるなんて・・・・・294年ぶりです。けど結構危なかったです。白狼の首の付け根を狙ったんですが正解でしたね。」

と驚く事をサラリと言って除けた。

「ふん、結局怪我してるんだ。君も大した事ないね。」

炎孤は小馬鹿にする。

「ハァ?」

ルナは笑顔になった。

「・・・・・・・死~ね~ばいいのに~♪ 死ねばいいのに~♪・・・・・」

ルナは歌い出した。

ドガッ!ゴンッ! ←(お決まり^^)




          〔二試合目〕  雷蛇 VS 鏡水 


「まさか、オメーとこんな形で戦う事になるとはなぁ~。」

鏡水はケラケラと笑った。

「鏡水殿、今日は真剣勝負です。」

雷蛇は刺すような視線を鏡水に向けながら言った。

「もちろんだぜ。」

鏡水はペロリと唇を舐めた。

 

         

          試合 スタート!  先攻 雷蛇

雷蛇は軽い電撃を放つ。

鏡水はそれを一回転してかわした。

鏡水はニッと笑うと手を振り上げた。

すると鏡水の後ろから波が押し寄せて来る。

雷蛇は飛んで波を避けつつ、鏡水まで接近して行くが、

「そうは、行かねぇぜ!」

鏡水は手から水の刃を何個もつくり出す。

雷蛇は右に左にと刃が当たらぬようにする。一度、足に刃が当たった。だが雷蛇は慌てず避け続ける。

けれど、鏡水の狙いはそれだった。

ジワジワと雷蛇の体力を削って行く。

約二十分間、このやり合いは続いた。

そして、雷蛇に隙が出来た。

鏡水はそれを見逃さなかった。

「雷蛇!オメーの負けだぜ!」

ブツブツと呪文を唱えると雷蛇の周りの水の刃が一つに合体して行き、たちまち雷蛇は水の竜巻に閉じ込められる。

「どーよ?もうそろそろ、負けを認めた方がイイんじゃねーか?」

鏡水は得意げに雷蛇を見た。

その時、ピカッと水の竜巻の中心、すなわち雷蛇から光が放たれる。

そして、ブワッと水の竜巻が解除(?)される。

「・・・・!」

「・・・・・・残念ながらあなたの負けのようですね。」

雷蛇は冷たく笑った。

「オメー・・・・・・っ」

鏡水は驚きを隠せない。

雷蛇の瞳が強く金色に輝く。

「ピカッ!ドドーン!!」

と空を裂くような雷鳴が響いた。

 

「・・・・ッテー」

鏡水は顔をしかめる。

「ったく、手加減してくれてもイイじゃねーか。」

「言ったでしょう、真剣勝負だと。何が手加減ですか。」

雷蛇はそんな鏡水を冷めた目で見るのだった。


“これで、二回戦終了です!”

 

       勝利  敗北

〔一試合目〕 ルナ  憂羅

〔二試合目〕 雷蛇  鏡水


次の勝負はヤバイバトルになりそうです(汗)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ