学習しない馬鹿(ルナ視点)
(どうしたものでしょう・・・・・)
ルナは音も無く廊下を歩きながら考えていた。
立派な襖の前まで来るとルナはスッと背筋を伸ばした。
「失礼致します。」
「おう。」
中から明るい声が返ってくる。
ルナは中に入った。部屋では鏡水が庭を暇そうに眺めていたが、ルナが入って来るとルナの方を向いた。
「何だ?」
「鏡水様にお尋ねします。またアレを屋敷に入れたとは本当ですか?」
「ああ。」
鏡水の返答にルナは目を吊り上げた。
「なぜです!?アレを中に入れるなって何回言いました?!」
「なぜって言われてもなぁ~、何となく?」
鏡水のマイペースな物言いにルナはため息を吐いた。
「もう入れないで下さいね。お願いしますよ。」
「分かった、分かった。あっ、そうだルナ、お前物置にある古い本全部岩源に返しといてくれ。前に『お前のためになる』とか言って貸してくれたんだが俺には古臭い本なんて似合わないからよ。」
「かしこまりました。」
ルナは頭を下げると部屋を出て行く。
(本を返しに行くついでにアレを締めときましょうか。)
ルナはそう思い立った。
「ひぃ~、僕をどうする気だい?!」
炎孤は言った。
「当然、殺す。」
ルナは言い切った。
「僕が何したって言うんだ?!」
「毎日、毎日、屋敷に来るのがウザイんですよ。一度死んでください。」
ルナは冷たく言った。
「フッ、分かっているんだよ。ホントは鏡水を独り占めしたいんだろう?」
「ハア?」
ルナの瞳が真っ赤に輝いた。
「準備は良いですね?」
手の骨をバキバキ言わせながらルナはニッコリ笑った。
「ちょっとまっ・・・・」
言い掛けた炎孤のみぞおちを容赦なく蹴る。
吹っ飛んだ瞬間、ルナは電光石火の速さで動き、炎孤の顔面を壁にめり込ませる。
「ふぅ~・・・」
ルナは服の乱れを直すと炎孤を見る。
炎孤は上半身が壁にめり込み足がピクピクしている。
「死んだワケじゃないみたいですね。さ、行きましょう。」
ルナは何事も無かったかのように飛び立った。
「全く、アヤツは・・・・・・人がせっかく貸してやった物を・・・・」
岩源はブツブツと文句を言う。
「仕方ありません。鏡水様は勉強がお嫌いですから・・・・。」
ルナは宥める。
「もう少し学習した方が良いのではないか?」
「大丈夫です。中々学習しないドアホもいますから。」
「?」
岩源はルナの言葉に眉を寄せた。
だが、ルナは微笑み、
「では私は帰らせて頂きます。」
と言い席を立った。
二日後・・・・・、
「落ち着いて話し合おうじゃないか・・・・・」
炎孤は震えながら言った。
「アレダケシメテノニ、マダ、コリテナカッタンダネ。」
(ゆっくり実況知ってる方はゆっくりボイスで!)
ルナは鎌を出す。
「サア、タノシイゲームノハジマリダヨ。」
ルナはニッコリ笑った。
「お、おい・・・・・ギャア~!!!!」
リクエスト通り、炎孤を壁にめり込ませました~!
書いてて私も笑ってしまった。(笑笑)




