表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/61

第50話 被弾、撃退。

「ッ!!?」


その場にいた全員が身近な物を遮蔽物代わりにして身を隠し、ハルはスナイパーライフルをハル以外の全員が拳銃を手にする。

アルと勇護はマガジンをグリップから落としそれぞれ薄いピンクと鉛色のマガジンを装填した。アルは眼帯を外している。

モモは左手をバックパックに手を入れ円形の機械を取り出す。


「和秋!!」


勇護が叫ぶ。


「分かってる!!5時の方向!おそらく1〜3人!負傷無し、9mm弾のただのハンドガン。確認頼む!」


その声に対して和明は敵の方向、人数、武器のおおまかな情報を伝える。


「モモちゃん!!」


かなたがモモに声をかける


「2人!!」


モモは手に持ったアクティブソナーで正確な人数を伝える。


「かなた!!チャフ」


「もう投げた!」


地上15m程の位置でくぐもった比較的小さな爆発音が短く響くとキラキラと光る薄い金属片が辺りに舞った。

森から乾いた発砲音が響く。

迷彩服を着た人間が2人飛び出してきた。飛び出した後の慌てた動作にも身長にも幼さが感じられた。


「梓!撃て!!」


「あいよッ!!!」


2発分の発砲音が響き幼い(?)2人はその場に力無く倒れた。ハルが沈痛な表情でうつ向く。


「っあ〜……緊張したぁ…私こういうの苦手なんだよね」


葵が拳銃を腰のホルスターに戻しながら森の木の影からスッと出て来た。倒れた2人に近づく。


「ハル君、縄取って。木箱の端に架ってるから。あと弾入ってる袋も、麻袋、おんなじトコにあるから。」


「わかりました。けど縄なんて何に使うんですか?」


「この子ら縛んの、ちなみに趣味じゃないよ」


葵は倒れた2人の襟首を無造作に掴むと引きずりながら染赤に向かい歩く。やはり2人共幼い。


「え…?その子達をですか!?」


ハルは驚いた。死体を縛るコトになんの意味があるか理解出来ない。


「そそ、ギュッと縛ってグイッて。ハル君勘違いしてるかもだけど…生きてるよ?」


「…え?」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ