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第30話 趣味決定?とタカの訪問

2人が部屋を飛び出して数分後。 

「お待たせぃ!!」


ドアを勢いよく開けてアルが飛び込んできた、背中にエレキギターを2本背負って左右の手にはアンプが持たれていた。


「アルさん、どうしたんですかいきなり部屋を飛び出して!……なんですかそれ?」


「ゴメンゴメン、ギターだよ、見たこと無い?エレキギター。さ、もうすぐモモも来るから来たら早速弾いてみよう!!!あ、ハルくんは右利きだよね?」


そう言うとアルは状況が飲み込めず無言のハルにギターを持たせた。 

「お待たせー!!!」


アルがギターをハルの肩に吊り下げた瞬間にモモが閉まりきっていなかった扉を蹴飛ばして入ってきた。


「お、似合う似合う。さぁ、やってみますか!!」


モモは肩に掛けていたベースを前に移動させ、手に提げていたアンプ床に置きながら言う。


「ちょっと!ちょっと待って下さいよ!僕ギターなんてしたことありませんよ!?」


「問題無い、音楽は心を癒すっておっちゃんも言ってたよ?」


―――かくしてハルの趣味作りが始まったのだった。




 

カンカンカン


練習を始めて数十分、思いの外ギターのセンスのあったハルの趣味が半ば強引に決定されかけていた時、窓の外から鉄板を叩くような金属音がした。


「うわ、うーちゃんじゃない?」

「あぁ…うーちゃんだよ、絶対。」


アルとモモはあからさまに嫌そうな顔で言葉を交わす。


「?」


また1人取り残されたハルは窓に近づきかかっていたカーテンを左右に開いた。


「クェ?」

「うわ!?」


窓の外では止まり木に止まった大型のタカがハルの顔を見て首を傾げていた。その足には紙が結びつけられていた。



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