第17話 続・アルの部屋〜予定決定、おやすみ。〜
「気に入って貰えてよかった。あ、そんで明日の話だけどさ、ハルくんて銃いくつ持ってる?」
「3つです。狙撃銃1つと携行性重視で選んだ拳銃が2つ。あ、それとここに来る前から作ってた自作の銃が造りかけで部屋に1つあります。」
「へー!自作!!器用なんだねぇ。どんなの?」
「どっちかって言えば威力を重視しました。重量を少し重くして発砲時のブレを小さくしてます。近接戦闘にも対応できる用にした拳銃です。」
「近接戦闘かぁ、俺苦手なんだよなぁ…明日ちょっとだけ訓練しよっかなぁ?手伝ってくれる?」
「いいですよ。実践ですか?」
「実践…て言うのかな?さっき言った特殊な訓練機使ってさ。」
「あぁ、どんなのなんですか?その訓練機。」
「ん〜…簡単に言えばバーチャル空間で訓練をする機械なんだ、椅子に座った状態で頭が体を動かそうとする電気信号を機械が受け取って電脳空間のその人物を動くことの原理が…?―――…………だぁー!!もう無理だ!!!」
頭をガリガリと掻きながら説明を放棄した。
「……難しい原理なんですね…。」
説明を途中で放棄したアルを慰めるようにハルは言った。
「それよりさ、明日は造りかけのも含めてさ銃全部持って行こうよ。じいちゃんならいいアドバイスくれるよ。」
アルはもう特殊訓練機の説明を完全に諦めて話題を変えた。
「そうですね、そうします。ところでアルさんはいくつ銃を持ってるんですか?」
「6つ、それぞれタイプの違う狙撃銃が3つに拳銃が2つ、あとちょっと変わり種が1つ。」
「変わり種?」
「明日見せたげる。ま、楽しみにしててよ。」
アルは歯を見せて
「にっ」と笑い、ハルは『変わり種』について色々と考えている。
「んでさハルくん、時間大丈夫なん?明日は休みだからいつもよりはゆっくりだけどそろそろ寝た方がよくない?」
時計を見ながら言う。
「うわっ!もうこんな時間!?あぁじゃあもう失礼します!今日はお疲れ様でした!!」
「あいよ、また明日」
アルはひらひらと手を振ってハルを見送った。