表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/61

第11話 移動〜医務室

短く言葉を交わすとアルはハルを背負った。そして下を向いて泣いている少女を

「よっ…ッと」

「ひゃ!?」

優しく抱きかかえた。

「え?アル?私は、え?」

完全に混乱した少女にアルは

「女性が泣いている時は紳士的に、優しく。これ常識。」

何故か片言で言った。 




 

「ふぃ〜、重かった。おっちゃんの部屋から医務室ってこんなに離れてたんだね。」

背中のアルはまだうなされていた。

「ついたんですか?………ていうか重いって…酷くないですか…?」

医務室の前で青年に抱えられていた少女が言った。

青年に抱きかかえられている状況が恥ずかしいのか顔を手で覆っている。

今までと違い何故か敬語だった。 


「あぁごめん、多分、任務地からバイクで帰って来てすぐに絞めあげられたから重く感じたんだよ。」

青年は笑いながら皮肉っぽく言った。

「………ごめん。」

「アハハ、冗談だよ。さて早く治療済ませて書きたくもない報告書を書い寝るか!!」

「…ごめん。」

「冗談だって、多かれ少なかれどうせ書くんだし。よっ…と」


アルは行儀悪く足で医務室の扉を押し開けて中に入った。


「あらあらあら、若いっていいわねぇ〜、任務から戻って来てすぐ彼女を抱っこして医務室までベッド借りに来るなんて〜。」

白衣を来て椅子にダラッと座って眠そうに煙草を吸っている女性がいた。歳は20代後半ぐらいに見える。隣には大きな止まり木があった。

「な〜に言っちゃってんのさ姐さん。ほれ、背中見てみ背中。」


そういうとアルは振り返った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ