入学式
入学式、パイプ椅子もなく、体育館の地面に座る形式だった。
これだけで、なんとなく、やばい学校の予感はしたが……。
「それでは、教務主任からの話に移ります」
教務主任? らしき人が、舞台の上に上がっていく。てか、教務主任って結局何なんだろう。ずっと謎のままだけど。
「はい、おはようございます。高校入学、おめでとうございます。あなたたちの中には、第二志望でこの高校に来た人もいるでしょう。でも、恐れないで、頑張って、大学受験では見返してやりましょう。ギリギリで入った人。この高校でやっていくのは厳しいでしょう。追試などを取ると先生に迷惑が掛かるので、取らないようにしましょう。」
…….
厳しいでしょう、って、やばいのかな。
そんなことを思いながら、入学式を聴いていた。
おれ達は、新しいクラスに案内された。
1年A組。
おれは、芸術選択で、音楽、美術、書道の中で音楽を選択したから、A組に振り分けられた。
「はい、担任の早山だ。お前らは、もう、お客さんではない。この学校の生徒だ。そういう自覚を持て」
おれ達に、一冊の問題集が配られた。1センチくらいの分厚さがある。
「これを、3日後までに終わらせろ。計画的に終わらせるんだ。わかったな」
そんな……
おれは。やばい高校に入ってしまったかもしれない。
チャイムが鳴った。
「じゃあ、休憩時間だ」
おれは、隣の人と話した。
「おれは、天馬。よろしく」
そいつは、いかにもサッカー部っていう感じの、かっこいい顔をしていた。
その後ろのやつは。
「おれは、吉田。よしって、呼んでくれ」
坊主の髪で、野球をやってそうな雰囲気がある。
おれも自己紹介をする。
「おれは、勇希。よろしく。中学で陰キャだったから、高校では陽キャになりたいと思っている」
「はは、お前、陰キャだったのか」
そう、おれの後ろのやつは話しかけてきた。
「おれは悠馬。よろしく。陸上部に入ろうと考えているんだ」
「がち? いいね!」




