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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
掘り当て 開始

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こんど遊ぶ


 きれい?と疑問を呈した新人に、どこかわらいをふくんだ眼がむく。


「・・・おれさあ、南のトレーラーハウス出身だから」

「・・・ああ・・」それいじょう、なんといえばいいのかわからない。


  『南』は、この町の都市部に通じる国道がまっすぐ通じるところで、たどった先の南隣の州には、ここをめざした労働者たちがトレーラーを停めて住みはじめ、そのまま街にしてしまった場所がある。

 治安もよくないそこは、自然と評判の悪い街になった。



「錆びて、動けないような車が家なんだぜ?・・・そりゃ、悪くもなるさ・・」



 前をみたまま、遠くをみるような眼をしていたが、何も返せない新人に気付き、いつもの人懐こい笑顔を浮かべ、「だけど、こうして『いいこ』になった。おまえも、『いいこ』になる前ってのに、少しは心当たりあるだろ?」と陽気な声をだす。


「まあ、・・それなりに、・・・子どもらしく遊んだんで」


「そりゃいい。こんどの休暇は一緒に遊んでみるか?」


「いいっすね。・・・あの、この服、どうも。でも、遊びに行くなら、自分で選んだの着たいんだけど」


 はいているジーンズを叩いてみれば、そうだな、とジャンも笑う。


「おれも、バートにおなじこと言った記憶がある」

 スピードが落ち、ゆっくりと角をまがった。





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