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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
〈ハプニング〉 森の保安官

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魔女がやった

 ウィルが保安官たちをみまわした。

「ちょっと納得いかないんだよね。夜は真っ暗。小屋にはずっと保安官もいるっていうのに、よく湖に車を沈めようなんて考えたなって」

「あっちは、パトロールの範疇に入ってないからだ」

 保安官の一人がむきになったように言い返す。


 レオンがそれをおさめるように、両手をあげた。

「車が落とされたのがあの当日なら、そういう『隙』をつくったのは、おれのせいだ。『ネズミ』どもを捕まえることだけに指示を集中させて、応援をよぶのも遅かったし、夜ここは手薄なままだった」

「・・・まさか、あんた、ずっとここで指揮をとってたのか?」

 ジャンのあきれた声に、若い保安官たちが、タオルがどんどん赤くなっていってみんなヒヤヒヤだったよ、とこたえる。


 それに手のひらをむけたレオンが、そういうわけで、とウィルをみた。


「―― それを知ってる人物があの日にやったのならうなずける。が、―― ほんとにジェニファーがよびだしてたのか?」


「本人も認めてるよ。けど、どうやら車をおとしたのは彼女じゃなさそうなんだ」


「だろうな。ワルガキに会ってなければふつうの女の子だったはずだ」


 どうかな?と首をかしげたウィルの横でザックが端末機をふって、はなしをもどすけどさ、と画面を読み上げる。


「 この森のお化けのはなしを集めるのに、オカルト情報のメッセージページで、『昔からある幽霊の話』がききたいっていれたらすぐに反応があったよ。 やっぱり『魔女の集会』がいちばん多くて、次が、白い影が木の上を移動するのを見たってやつ。それと、七、八年前からは女の歌声ってのが新しく仲間入り。この噂のせいで、やっぱりこの森には魔女が住んでて、バーノルド事件の犯人も真剣に《魔女》だっていう人もいる」



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