勝手な展開
目をとめてくださる方にお知らせを・・・あまりにながいので、そろそろ一度切ろうかと思っております。ひろい読み、しにくいですよねえ・・・前・後というかたちにしようかと思っておりますので、よろしければおつきあいください。。。
にこやかにこちらを見下ろす男が、どこからか取り出した紙をつきつけた。
「警察官って本当に面倒な手続きが好きだよね。これさ、未成年で保護観察処分になったジェニファーにもう一度会うために書かなきゃいけないやつなんだけど、会えるのは、なぜか警察官限定なんだよねえ。こういう差別、早くどうにかなんないの?まあいいや。はい、記入して、明日にでもおたくの上司にだして」
なんだ。この勝手な展開は。
「・・・なんでまたおれが、おまえらに協力しなきゃならねえんだよ」
抵抗しようと立ち上がったところで、ポケットの中の携帯電話が鳴った。
逃げるきっかけをつかんだと画面を確認すれば、相手がジャンだとわかり、軽く舌を打つ。
恨みをこめておもいきりどなりながらそれにでた。
「おい!はじめからこれを押し付けるために呼びやがったな!ここに残った全員いっぺんで襲いかかるような卑怯なまねしやがるんだ!おれがここで終わったらてめえのせいだからな!!ちくしょお、覚えてろよ! ジャン・クレイグって名前でひどい遊びしてやるぜ!一人で歩くときはせいぜい気をつけろよ!」
つながった機械のむこうから、息をのむような音がして、ひどく小さな声がした。
『・・ご、ごめんね・・・』
「っ、レイ!?」
まずい。謝らなければ、と思ったとたん、息が詰まった。
後ろから回った腕は、本気で器官を締めてくる。
ケン、まずいって、落ち着け!
意識が落ちる寸前まで、そんな声が聞こえ続けた。




