表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
ねらわれた ジャスティン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

242/272

うやむや


「―― 彼らの罪ってけっきょく、薬物取締と風俗規範についてぐらいだし、弁護士たちが、医者の診断書をかざして出廷もないだろうね。つまりパーティーに関する証言もこれで終わり。これだけの人数が捕まったっていうのに、新聞も、PCとラジオもニュースでも取り上げない。とにかく彼らはこの事件を全力でうやむやにしたがってる」


 ジャスティンが深くうなずき、当然だ、と言う。


「恥ずかしい記憶ってのは、すぐに消し去りたいもんだ」


「きみにはそういう記憶がたくさんあるみたいだもんね。だけどさ、おかしくないか?みんな優秀な弁護士をかたわらに置いるのに、その弁護士たちでさえ、ローランドに責任があるってだれも口にしない。捕まった150人以上の人間たちがみんな、ローランドの名前もくちにしない」


 どう思う?というウィルに答えたのはケンだった。


「きもちわりい」



 たしかに、それは感じた。


「・・・じゃあ、おまえらの言い分を認めるとしよう。だけどいいか?もしあんなパーティーをほんとにノース卿がやっていたとしたら、《それを知ってる》ローランドが追い出されるはずないだろう?クスリに乱交だぜ。 仲間はずれにしたら、ゆすってくるのは目に見えてるだろ?」


 そこで気付いたように、実際ゆすられたからあの連中はローランドのパーティーに出てたのかもな、と同意をもとめるよう周りを見ると、残念だけど、とルイの穏やかな声が返る。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ