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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
残ったのは ジェニファー

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マーク(ケン) 対 ジェニファー



ケンの笑い方をした《マーク》が言う。


「いや、ジェニファー、悪かったよ。きみに聞かなきゃならないのは、保安官の件だけだね。あの三人のことは、まったく別だし、やっぱり、あれはただの事故だな。 クスリをやりすぎで飛び込んだ。自分で最後をむかえたんだ」


「ちがうって言ってるでしょ!あれは、わたしにかかわったからなの!」


 ぐるぐると勢いよく《マーク》のまわりを歩きはじめた女が、大きな身振りをくわえてしゃべる。



 微笑んだ眼鏡の男はゆるく頭をふる。


「ジェニファー、そんなに自分を責めるもんじゃないよ。きみのせいじゃないんだから。『自分にかかわったせいで彼らが死んだ』なんて、無理に考えなくていいんだよ」


「無理にじゃない!ほんとにわたしのせいなのよ!」


 立ち止まり身体を男にむけると、その場で足を激しくふみならし主張する。



 《マーク》は、あわれむように女を見てから、ジャスティンに眼をやり、ゆっくりといたわるように、優しい声をだす。



  「そんな主張、――― それこそ、証拠もないデタラメだよ」




 ついに、ジェニファーがキレたような声をあげた。



   「それなら!証拠をみせてあげるわっ!!」




 飛びつくように部屋の真ん中にある焚き火あとへと膝をつき、灰の中から何か黒い物体を取り出す。


 ジャスティンは一瞬、女が銃をとりだしたのかと思い、焦ったが、こちらにつきつけるよう伸ばされた手の先に握られたものは、どうやら、燃え残った薪のようだった。




 ――― いや、・・・・薪じゃない・・・



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