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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
残ったのは ジェニファー

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むりよ!



 父親は、そうか、とあきらめたように声をこぼし、それをきっかけに、母親が嗚咽をもらす。


 ジャンは自分の代わりにひと仕事してくれた隣の男にうなずき、つとめて暖かい声を出す。


「―― ご両親が心配なさるのはわかりますが、彼女からはどうしても、ちゃんとした話をききたいのです。―― 場所は、ご自宅ですが、これは、正式な事情聴取になります。 許可がいただければ、お嬢さんの聴取は別室でおこないたいと思うのですが。 うちの人間二人がドアを開けたまま行います。 様子は録音機械に記録します。 よろしいですか?」

 


 泣き続ける女に腕をまわす男は、ジャンに視線をあわせ、おごそかにうなずいた。


「もちろん、わたしたちは協力、します。 ・・・ですが・・・」


「なんでしょう?不安があれば言ってください。弁護士を呼んでくださってもけっこうです」


「いえ、・・その・・・」


 いいよどむ夫に代わり、泣きぬれた顔をむけ、妻が叫んだ。



「むりよ!むり!あの子がそんな話を聞くと思う?わたしたちでさえ、もう話なんてとてもできないのよ?どう協力しろっていうのよ?」



「・・・どういうことでしょう?」





        「こういうことよ」



  突然若い女の声がこたえた。




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