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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
残ったのは ジェニファー

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ご要望



「・・・いいか、おれは警察官でお前らは警備官だ。―― これって、要は、レオンの傷害事件の《掘り当て》ってことなんだろ?」



 湖底から引き上げられた遺体は、けっきょく警察内では事故で片付けられようとしている。

 だが、みつかった遺体にレオンの傷害事件とのつながりがはっきりしてしまったので、警察はとにかく書類で整えなければならない。そこで、その作業をまとめてやるように、警備官に《掘り当て》の要請がいったのだろう。


 ジャスティンが家に帰されたのは、四人組の残りの一人が『お嬢様』であったからだろうと推察できる。日ごろから女性関係についてうるさいことを言ってくる上司を思い浮かべ、おのれの信用のなさを思い知った。



 ジャンが上着からタイを取り出して巻き始めた。

「頼まれなくてもうちのチーフはこの件を《掘り当て》するつもりだったけどな。―― ジェニファーの両親は州議員とお友達だそうだ。彼女に話を聞く条件として、人数は多くとも二人。車も服装も、警察関係だとわからないようなもので、ごく自然に来るようにとのご要望だ」


「二人?」


「彼女に話を聞くのはケンとおまえ。おれとウィルはうるさい両親とまわりを担当。これで二人ずつだ」


「おれがいなかったら、ケン一人で彼女担当だったのか?」

 女の扱いかたも知らないような変わり者の男は、いつも着ている疲れたカーキ色の上着を脱いだ。


 驚いたことにその下からは清潔なシャンブレーシャツがあらわれ、紺色のニットタイまでぶらさがっている。



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