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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
ひきこまれた ヤニコフ

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けんとうはずれ


 表紙の金色の文字はかすれ、変色した紙の間からは、数枚の付箋がのぞいている。


「――― わたしが、たまたま手にできた、・・・ナタリの本です。この頃すでに、わたしに愛想をつかした彼女は、ただ静かに講義を聴く生徒の一人になっていました」

 

 古く小さな本を自分の机に置くと、観念したように静かに眼を閉じる。



 ルイがそれを取り上げ、数枚つけられた付箋をたどり、『文』を確認してゆく。


「・・・『待ちきれない 次はいつ?』ですね。なるほど。相手からこうして付箋がつけられた本を、彼女に渡すのが、あなたの役目だったんですね?」


 ところが、目を閉じ息をもらす男が言った。


「見当はずれだ」

「・・・なんですって?」



 夢から醒めたように、しっかりと、警備官たちを見上げたヤニコフはいやな笑いを浮かべた。




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