表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
ひきこまれた ヤニコフ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

135/272

つめよる



 顔色の悪い男はおもしろいことをきかされたように目元をゆるめた。


「わたしが、ナタリ・キットソンを殺した?それは、事件をまねて、ということですか?それとも、バーノルド事件のすべての犯人が、わたしということですか?」


「どっちかってことになるな」


「わたしは連続殺人の犯人ではないし、もちろん、模倣犯でもない。・・・ナタリは、―― 会ってしまったんだ・・・」

 その、白い顔はなんの表情もうかべていない。



「『会った』とはつまり、あなたに会って、交際していたということですか?」

 

 ルイのおだやかな声が後ろからして、ニコルは自分がいつの間にか、ヤニコフの机にひどく寄りすぎていたのを知る。




 座っている男は、ふいに、うっすらと微笑んだ。


「『交際』?・・何度か二人だけでいたのをそういうのならば、そうなるのかもしれない・・・」




「『かもしれない』だあ?ナタリはこの学校を選んで進学して、憧れだったあんたの学科を専攻し、こ、こ、に、通ってたんだろう?」

 ニコルの太い指がヤニコフの机で音をたてる。


 背後からルイが背中を叩いて交代を告げる。

 自覚のあるニコルは大きく息をつき、場所をあけた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ