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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
初仕事

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ぶっ壊れてる?


 準備ランプがともり、並んだ男達が腕をあげかまえる。

 ランプが点滅し、当てるための的が出た。


「・・・・・・・」


 防音がしっかしりして、小さな音しかきこえない部屋で、ザックは口をあけてしまう。

 

 学校と違うのはわかっている。訓練期間にその違いはしっかり叩き込まれている。

 だげど、しかし・・・。


「なあ・・・、ここの的、ぶっ壊れてんの?」


 だって、おかしいではないか。


 射撃の腕前をみるための的は、奥から手前にきたり、右から左に抜けていったりするものだ。

 動くそれを、どれだけ正確に打ち抜けるかみるのだから。


「いや。あれは、あの出かたでいいんだよ」

 ウィルが微笑みながら見上げた画面を指差した。


 『 移動時間 :八秒 』

 『 的数 :十二 』


 八秒間に、たくさんの的が縦に横にでたらめみたいに出て、めちゃくちゃな印象だった。


 それに、どう見ても的は十二以上でてきている、とザックが言えば、撃ってはいけない的の数は入ってないからね、とのんびりウィルが答える。



「実際に撃ち合って、あんなにお行儀よく襲ってくるやつらなんていねえからな。こういうのが、正解だろ?」


「・・・・・・」

 自分より年若くみえるケンに聞かれても、実戦にまだでたこともないザックには、何も答えられなかった。

 

 


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