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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
わかりたい ナタリ

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残念な恋人


「おれさあ、あまりにナタリがバカだから、言ってやったんだ」



――― そんなに隠さなきゃならない男なのかよ?

――― 大事な人だもの。父さんたちになんて、知られたくないわ

――― ・・・それって、おれたちに紹介もなく、ある日駆け落ちするってこと?




「・・・そしたら、目をまん丸にして、すっげえ笑って言ったんだよ。」




――― 彼と駆け落ちなんて、ありえない!!いっしょにどこかへ逃避行?とんでもない!彼はどこにも行かないし、行けないわ

――― 腰抜けってことか。残念な恋人だな

――― 『恋人』?違うわよ。 彼とわたしは、そんな次元じゃないの





「すっげえ目で見返してきて・・・。あんときは、別人に見えた・・・」


「じゃあ、実際にそういう相手がいたのは確かなのか。その、無断外泊先がわかれば早いんだけど」



 困ったように前髪を払う男を見上げた少年は目をすがめてみせた。



「・・・なあ、大学でナタリの相手がみあたらないって、ほんと?」

 


「ああ。きみの姉さんは、男性に対してとても、《冷淡》だった、ってみんなが言うんだ」



 だろうね、と弟は肩をすくめて笑った。




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