表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
わかりたい ナタリ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

109/272

ここから録音


 ふいに何かに気付いた少年に、教会で、乱交パーティーって捕まるの?と質問され、一瞬言葉につまる。


「いや、・・・私有地なわけだし、合意なうえだろうし・・・。まさか、きみも呼ばれたわけじゃないんだろう?」


「おれはまだ。十八歳にならないと、呼ばれないんだ。ナタリは一回行ったあとは嫌だって言って、行かなかったみたいだけど」


「断ってもいいのかい?」


「問題ないよ。無理強いはないんだ。―― それに、ナタリには・・大事に思ってる人がいたし・・」



 ウィルとルイは顔を見合わせた。



「それなんだけど、きみのお姉さん、本当に恋人がいたのかい?」


 その人についてなにか聞いたことあるかい?と聞くウィルに、少年は怒った声で「恋人じゃない」とこたえた。


「え?でも、『大事に思ってる』って・・・あ、まだ、恋人じゃないってことかな?」

 

 ちがうって、と大きく手をふった少年は、ベッドではねてルイをゆびさした。



「 こっから、録音していいよ。 ――  あのさ、ナタリがすごいソワソワして出かけることがふえたんだ。行き先はいわないし、誰と会ってるかも言わない。連絡もとれない外泊が増えて、父さんがいいかげん怒って、一週間部屋に閉じ込められたこともある」

 それは、警察官のつくった資料にも書かれていたことだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ