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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 前編  作者: ぽすしち
わかりたい ナタリ

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102/272

ナタリも知ってる



「娘さんは、どこかの劇場に行かれることはありましたか?」

 気を取り直したジャンが聞く。



「劇場?いえ、なかったと思います。そういう場所は嫌いだった」

「そう。ナタリは、混雑してるところが苦手でした」

 父親と母親がお互い確認するようにうなずく。



「そうですか・・。大劇場でやってる、『女王のダンス』というロングランは、知ってますか?」



「ええ。わたしたちは」

「何年か前の結婚記念日に、観にいきましたもの」

 またしても、夫婦で顔を見合わせ、頷く。



「―― 知ってるよ、ナタリも」



 小さくぶっきらぼうなそれに、夫婦はそろって横をみた。

 

そんな視線を睨み返した少年は、今度はジャンに、その眼をむける。



「ナタリはおれと同じ高校なんだけど、うちの学校、特別授業でその劇を観にいくんだよ」



「ほんと?」

 驚いて聞き返したのは、彼の母親だった。



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