第二話 クズはクズでも勉強しようという意思があるだけまだ良し。
28クズ。
誰もが転生・転移したら最強になる?英雄になる?
そんな訳ない、俺は俺自身のために、第二の人生を幸せに生きる。
龍年歴501年
カエサル1歳の時。
おはよう諸君、俺の名前は・・・ そうカエサルという名前を我が両親から授かった。
流石の俺でも2年も異世界語を聞いたら大体の言葉は分かる。前世の記憶があるので物覚えは良い、確か地球でも若い頃に英語を習っていたら将来中学、高校でも比較的得意になるという話を聞いた。
ここで家族の紹介でもしよう。
母親の名前はジュリエッタ。かわいらしい名前だろう。純白の肌、綺麗な麦色の髪の毛、綺麗なエメラルド色の目、これは祖母が人間種、父がエルフ種のハーフというわけだ。聖母マリアかのような大きな心、バブミがいがあるとはこのことだ。
昔は冒険者ギルドの魔法使い、と言っても2年で見てきた魔法はヒール、ファイアボール、ウォーターボール、といった後衛向きの魔法ばかりだ。
父親の名前はフルゴーニという。背中に鬼を飼っているかのような筋肉、常に剣を振っているせいか手の中には豆だらけだ。男らしいオールバックの髪、綺麗な水色の目。こちら側の祖父と祖母は人間種と聞いている。多種多彩な目の色があるのだろう。村の護衛人をやっていて村長や村の幹部の方には尊敬されている。教育方針は剣を教えたいと言っている。弱き者を守れ、これが家訓だ。
昔は冒険者ギルドの剣士だったらしい。この世界は荒くれ者が冒険者、オブラートに包まないで言うといつ死んでもよい命となっている。昔話を聞くが冒険者とは未開発のダンジョンに行き、マッピング、宝箱の確保、古代兵器の謎を解くための言うならば捨て駒だ。
冒険者ギルドで両親は会い、意気投合、結婚。
スピード婚という事だ、速すぎだが。
俺達には苗字が無い。この世界を大きく発展させたものだけが王様から苗字を授かる。
王様、皇帝、上級階級、中級階級、下級階級、奴隷
といった順番にこの世界の秩序は成り立っている。
奴隷には名前自体が無いらしい。
我が家は村全体の護衛人という事で中級階級になっている。金持ちほどではないがそこそこのお金は入ってくるらしい。
家を探索した結果、二階建てのレンガ造り、屋根には何重にもなった藁が乗っている。一階にはキッチンとリビング、お風呂場にトイレ、客人用の部屋がある。二階には家族の寝室、将来の俺の部屋、物置。比較対象が無いのでわからないがこれが一般的らしい。
地震や洪水が無い地域なので、安心安全の設計である。
母が魔法使いだったこともあり、寝る前には恵みの声で英雄譚の絵本を読み聞かせてくれる。
よく聞く名前がアーサー王。501年前、つまり龍年歴0年アーサー王が魔王ハデスを倒したことで平和が訪れた、ここからが世界の始まりという意味がある。なぜ龍が付いているかは母親も知らないらしい。俺の予測だとアーサー王がエクスカリバーではなく龍を使い魔にしていた!という考察を残しておこう。
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龍年歴502年
カエサル2歳
両親がおしゃべりなので1歳半から言語を喋り、それと同時期に歩くことができた。
今日、大きな決断をしようと思う。二歳が何言ってんだと思うだろうが、二階には物置がある。いや有るらしいという表現の方が正しいだろうか。見たことないのだ部屋の中を。
両親からは危ないものがあるから絶対に入っちゃダメと言われている。見方を変えれば二歳に見せてはいけないものってなんだ、禁忌の書が有ったらロマンの塊だ。
そんな単純な思いを乗せて入る、隠れて。
「とうとう来たか小僧・・・」
あっ、あなたは!?
という展開にならないのが俺の二度目の人生。少しくらい特殊能力や存在してはいけない魔人と出会い覚醒、そういうもんでしょ異世界転生は!?
ただの物置だ、剣が2~3本。ポーションと思われる緑色と水色の液体。ガラクタでも入りそうな大きめの宝箱。
質素だ。仕方なくガラクタ入れでも漁ろう。しかし、この体が不便でしかない物は持てない、足は遅い、届かない。早く大人に成りたいぜ。
宝箱を開けると本が三冊。読み聞かせのお陰で、人間語はある程度読めるようになっていた。
【まほうのつかいかた】
【せかいのちず】
【いじんでんせつ】
まったく、ワクワクさせてくれるじゃねぇか!!!!
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