004【 スウィーティー 】
魔法の森の広場で、約束通りハルシと時々遊ぶことになったギフト君。
ハルシとムルムルをブランコに乗せて、自分は木にのぼることにしました。
ハルシとムルムルがブランコに乗っているのを、上から見たくなったからです。
「ん~しょ・・・うんしょ・・・ふぃ~・・・」
太い木の枝にたどりついた時、そこには大きな黄色いリスがいました。
大きなどんぐりを持っていて、額に茶色いがらがあります。
真ん中はまっすぐで、両端がくるりんと外向きに巻いてるようながら。
持っているどんぐりはひとかかえあります。
「俺、クリオ」
「ギフト。大きなどんぐりだね」
「大事なものなの」
「どこの木のどんぐり?」
大きなどんぐりをぎゅっと抱きしめるクリオ。
「大事だから教えない。眠るときも抱きしめてるんだ、大事だから」
「僕は同じまくらじゃないとイヤなんだけど、そんな感じ?」
「なに!?お前、まくらなんかが大事なのか!?」
「心外だよ。ここで僕が『どんぐりなんかが大事なの?』って言ったら、君ショック」
「そうだな、それじゃケンカになっちゃう。『まくらなんか』って言ってゴメン」
「うん・・・ねぇ、一緒に遊ぼ~?」
「下にいるイチゴガメと・・・」
「ヤドツムリ」
「下にいるイチゴガメとヤドツムリは君にとって大事な存在?」
「だってお友達だもの。当たり前でしょ」
「俺、お前好きかも。これ、あげる」
クリオが差し出したのはカラフルグミみたいな小さなキノコ。
「【スウィーティー】だぁーー!!僕これ大好きぃ~」
「このキノコ、大事なもの」
「大事なものをくれるの!?すごい!!ありがとー!君はもう友達だぁー!!」
「いいって・・・てーれーるぅーっ!!」
「かーわーいーいー!!」
ギフト君は甘いものが大好きで、スウィーティーも甘くて大好き❤❤
いつも食べているそのキノコがどんなものなのか気になったギフト君。
研究所にスウィーティーを持っていくことにしました。
コバヤシが言うには、ブドウ糖がいっぱいで頭にいいキノコなんだって!!