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流れてきたのはイケメン君だった。

作者: とりのかわ

初投稿です。

メンタルがお豆腐以下ですがアドバイスは欲しいので、優しくアドバイスが欲しいです!!

世界観が自分でも分かってません!!あまりその辺りを突っ込まれると泣きだします!!



むかーしむかしある所におじいちゃんとおばあちゃんがおりました。


おじいちゃんとおばあちゃんはとっても仲良しで、とっても優しい2人でした。



ある日、おじいちゃんとおばあちゃんが川へ水遊びに行ったとき。なんと川からどんぶらこーどんぶらこーとイケメン少年が流れてきました。

おじいちゃんとおばあちゃんはとっても優しい2人なので、どうにかこうにかイケメン少年を川からすくい上げてあげました。

「イケメン君イケメン君生きていますか?」

おばあちゃんが問いかけますが返事はありません。

「イケメン君イケメン君生きていますか?」

おじいちゃんも声をかけますが返事はありません。


「困ったねぇ」

「2人でも家には運べないねぇ」


おじいちゃんとおばあちゃんは困り果ててしまいました。そこでおばあちゃんはイケメン君を強く叩くことにしました。


何故って?

そりゃあだって壊れたTVは叩けば治るからですよ。


おばあちゃんがイケメン君の顔を強く叩こうとしたその時、なんとイケメン君が目を覚ましたのです。


「おやまぁ、目を覚ましましたか?」

「良かった、良かった。おばあちゃんのパンチは痛いからねぇ。」

おじいちゃんとおばあちゃんは喜び合います。

イケメン君はポカンとした顔をした後、

「ここはどこでしょうか?自分は崖から落ちたはずですが…」

と言いました。

おじいちゃんとおばあちゃんはニコニコしながら

「川ですよ」

「川のほとりですよ」

と言いました。すると、イケメン君はは顔を曇らせてしまいました。

「自分は流されてしまったのですね…。」


おじいちゃんとおばあちゃんはそんな彼を見てとても悲しそうな顔をしながら

「ごめんね。助けてあげられればいいのだけど。」

「すまないね。私たちには君がどこにいたのか分からないからねぇ。」

と言いました。もちろんイケメン君だってそんなことは分かっています。むしろ命の恩人に謝られてしまい申し訳無さそうです。


「とりあえず、家に来なさい。濡れた服では風邪をひいてしまう。」

「そうですね。温かいご飯も用意しますよ。」


おじいちゃんとおばあちゃんはそう言ってイケメン君の手を取りました。



「ご飯が出来るまで時間がかかるから先にお風呂に入ってね。」

家に帰ってくるとおばあちゃんは早速ご飯の用意をしながらイケメン君にそう言いました。

「お風呂はすぐに沸くから準備してよろしー」

と言いながら薪を持っているのはおじいちゃんです。


彼はありがとうございます。と言いながら何だか泣きそうになっていました。実は彼のお家は父と母の仲が悪くとっても酷い2人でした。彼はいつもお前なんかいなければと言われ続けて生きてきました。自分がいなくなればなんて思っていたらいつの間にか崖に落ちていたのです。

おじいちゃんとおばあちゃんの優しさはそんな彼の心に暖かいものをくれたのでした。



お風呂に入っておばあちゃんの温かいご飯を食べて布団に入った後、イケメン君は何だか急に不安になってきました。自分は一体いつまでここに置いてもらえるのだろうと…。イケメン君は出来ればずっとここに居たいそう思っていました。おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に居たいとそう願いました。せめてこの思いを伝えたい。優しい2人ならもしかしたら…そう考えるといてもたってもいられなくなり布団から飛び起きました。


おじいちゃんとおばあちゃんは縁側でお茶を飲んでいました。2人はイケメン君に気づくと

「おやおやまだ起きてたのかい?」

「そろそろお休み。今日は色々あったからね。」

とイケメン君を優しく労わってくれました。その優しさにまた涙がでそうになったイケメン君は自分の思いを伝えました。

「おじいちゃん、おばあちゃん。どうか自分をここにずっと置いてて下さい。どうか…お願いします。お願いします…。」

何度もお願いします。と言うイケメン君におじいちゃんとおばあちゃんは泣きそうな顔になりながらこう言いました。

「私達もねずっと一緒にいたい。」

「しかしね、イケメン君。あなたにはあなたの帰りを待つ、家族がいるはずなんだよ。」

イケメン君はとてもガッカリしました。そんな家族、イケメン君にはいないのです。家族の元に戻ってもまた見ないふりをされいらない子だと言われるのです。

悲しくなったイケメン君の顔はだんだん下を向いてしまいました。


「いらない子だなんて本当は思ったことがないんだよ

。」

「本当は大好きで仕方なかったのよ。」


そう言われてイケメン君は、はっと顔を上げました。

そこにはとても優しい顔をしたおじいちゃんとおばあちゃんがいました。


「どうか私たちの言葉を信じてね。」

「君には君を待っている2人がいることを。」


2人の顔が両親の顔と重なったとき、イケメン君は急に目の前が明るく輝きました。そして、おじいちゃんとおばあちゃんが瞬きをしたらその姿はどこにもいなくなっていました。



「帰ってしまったねぇ。」

「そうですねぇ。」


「あの時のあの子はあんなに悲しそうに泣いてたんですね。」

「私たちがもっとちゃんとしていれば…。」

「周りの大人に負けていなければ…。」


「でももう大丈夫なはずですよ!ね、おじいさん。」

「そうだねぇ。あの子にとってこれからの人生が幸せだったなら、これ以上に幸せなことはないねぇ。」



「もう1度会えて良かったね。」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



むかーしむかしある所におじいちゃんとおばあちゃんがおりました。


おじいちゃんとおばあちゃんはとっても仲良しで、とっても優しい2人でした。


しかし、おじいちゃんとおじいちゃんにも若い時はありました。苦しさに耐えられない日だってありました。そのせいで自分の子供を傷つけてしまったこともありました。そしてその子供が崖から落ちてしまった時、失うかもしれないと思った時。2人は強くなりました。


とっても仲良しなのは大変です。相手の気持ちと自分の気持ちが合わないことだってあるから。人は変わるものだから。

とっても優しいのは大変です。誰だって許せないことがあるから。強い怒りに溢れることだってあるから。




それでもおじいちゃんとおばあちゃんはきっとこれから先ずっととっても仲良しでとっても優しい2人でいることでしょう。

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