笑顔という花火が咲いた
夜空いっぱいに広がる大きな花
賑わう人々の中
僕と君は手をつなぎ
互いに頬を赤く染めながら
眺めた
星の輝き 月の輝き
その二つに負けんばかりと
花が開く
打ち出されるヒュ~という音と
開いた瞬間のパチパチパチパチという音
夜空に咲いたその花は
まるで祝福しているかのように
華やかで美しかった
君は笑顔で言う
「綺麗だねっ」
僕は空に咲いた花よりも
君に咲いたその笑顔がとても素敵で
見惚れてしまった
僕は思う
君が 好き
そして 誓う
君の傍にいること
君を守ること
気付けば僕は
ぎゅっと君を抱きしめていた
そして 告げる
「君が……好きだっ」