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プロローグ
ーーここは神殿オリュンポス。天上の神々が集う神聖な場である。日々この地と人間界の平定を行うはずであったがーー
「いい加減にその男から離れなさい!!」
「嫌!!お母様なんか知らないわ!!」
「いやーあ、両手に花で羨ましいねえ」
「……………」
ニヤニヤと高みの見物を行う大神ゼウス。農墾の女神デメテルと、その娘コレーの真ん中で揺さぶられている冥神ハデス。
統治もへったくれも無い極めて俗世的なやりとりに、ニンフや従属の僕どもは遠巻きでハラハラと事態を見守るしか術は無いのであったーーー