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共通-派生:討伐失敗バッドend
二階にあがる前に、一目を札にしてカードケースにしまった。
近所の誰が見ているかわからないし。
ただでさえ父母の争う声が外に聞こえているのだ。
これ以上変な噂が立つのはこまるのだ。
「遅かったのね…」
何か食べ物がないか、探しにいくとリビングの電気が、ぱちりとついた。
そこには虚ろな目の母がいて、人形のような父がいた。
「お母さんもう疲れたの」
フッと笑う。
「あ…」
殺される。いやだ。
――――
「家事だって」
「一家心中だってきいたわよ」
―――もう私は、戻れない。