表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

第二の人物

もう一つ頭を悩ませているのが、ロビン・マクラーレンの登場だ。


婚約予定だったカナンとの接触はあったが、それ以外の攻略者との接点は今までなかった。

学園に入るまでは出会わないのでは無いか?と思い込んでいるところがあった。

しかし、あの日マクラーレン様が現れ、ゲーム内とそっくりなイベントが発生したのだ。


ジェラートを買いに行ったのは、あの場の思いつきで私が決めたことなのに、ゲームと同じ姿のマクラーレン様が同じセリフで微笑んでいた。

誰かの思いで動かされる人生の予測はしていたが、実際に起こるとなんとも言えない不気味さだった。



どんな行動をとっても、結局は無駄では無いのかという虚無感に苛まれた。



「ルシアは、元はモブみたいな立ち位置だったのに、見た目や中身も変わったから、ゲームと違う流れになったのかなぁ 」


高飛車な悪役令嬢とそのおとなしい従者という関係を作ってこなかったのは、紛れもなく私で。

ゲームに逆らった何よりの証が、ルシアなのだ。



当時は深く考えず、長い前髪を切りなさい!と言ったことがあった。

スチル絵と現在の見た目が遠ざかった一因だろう。。



「あ、てことはマクラーレン様もこれからの関わり方次第では、ヒロインとのルートを進む可能性もある?」


マクラーレン様と悪役令嬢でイベントが発生してしまった理由は不明だが、ヒロインを見つけ出して、世話焼きババアのように複数の攻略者とのイベントを発生させたら、マルチエンディングも可能性あり?




いやいや、ヒロインはそれでいいかもしれないが、私はこの家の存続と安泰と、何より自分自身が穏やかな一生を送りたいのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ