ベターなラブコメ展開
女の子に間違えられる程の天然美少年と学園中で番長と恐れられる野獣(美少女)の甘くじれったいラブコメディー
ピピピピィー!ピピピピィー!ピピ..ドン!
「うるせぇ...」
重いまぶたを無理やり開け、目を覚ます。
寝癖でボサボサなショートカットの髪の毛を触りながら、大きな欠伸をし、大きな瞳からこぼれた涙を擦る。
この一連の流れを毎日欠かさず行うだらしのない美少女の名は藍原 蓮
今日は高校の入学式で嫌々ながらも準備を済ませる。
「はちー!降りてきなさーい」
母親の毎日変わらない決め台詞を聞き、渋々リビングまで降りると、父親が毎日変わらない席で新聞を読んでおり、テーブルにはこれまた毎日変わらない三人分の朝食が並んでいた。
「はち、あんた相変わらず寝癖凄いわね、女の子なんだからそういうとこちゃんと治して学校行きなさい」
朝から口うるさい、はちと瓜二つのとても40歳手前とは思えない女性は藍原 蓮、双子の姉妹と言われてもおかしくないほど似ているが、はちの母親である。
「わかってるっての、朝からうっさいなぁ...」
「あぁ?誰がうっさいだコラァー!?親に向かってその口の聞き方、いったい誰に似たぁー!?」
「明らかにあんただろ!あぁもう、行ってきます!」
「まだ話し終わってねーぞ!寝癖なおし...バタン」
「......(騒がしい)」
「あぁ?パパ?いま騒がしいとか思った?」
「え、いや...その...そんなことおも...ギャァァァァ...」
そして今バックドロップをはちママから決められたのが父親の藍原 司郎
これが藍原家の毎日の日課である。
結構長編になるかもしれないです。毎日更新は難しいかもしれないですが、少しずつでも進めていくのでよろしくお願いします!