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Memories(仮題)  作者: 小春
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出逢い

彼女と初めて出逢ったのは、葉が紅く色づく涼しい秋のことだった。

当時の僕には恋というものがどういうものかわからずただ彼女の姿に見とれていた。

僕がこの気持ちに気づくのはもう少し先の話だ。




僕はこの秋から新しくクラスの仲間になった有希ちゃんに目を奪われていた。

彼女は物静かで休み時間にはいつも本を読んでいるおとなしい子で、それが原因だったのかクラスの皆は誰も彼女に声をかけることはなかった。

肌は白く人形のような可愛い顔をしていて触れてしまえば壊れてしまいそうな…。そんな印象の少女だった。

彼女が転校してきて既に2週間が経っていた。

僕も他の皆と一緒で彼女には話かけられないでいた。

本当は友達になりたくて仕方ないのに、いざ話しかけようとすると心臓がばくばくと脈を打つ。

話しかけようとして諦めて…その繰り返しをして今日で2週間。いい加減に自分の勇気のなさに嫌気がさしていた。

皆に見られていたら冷やかされそうで、そんな些細なことを気にしてしまう年頃だった。

ある日いつものように昼休みに皆で体育館に遊びに行こうとしていたとき、彼女と目があってしまった。

恥ずかしくて目を反らしたいのになぜか彼女からは目が反らせず、どれくらいの時間が経ったのだろう…

きっと時間にするとたった1分にも満たないような短い時間だったのだろうがその時の僕にはとても長い時間に思えた。

その間に友達は僕を置いて体育館に行ってしまったようで

僕は彼女と二人教室に残されてしまった。

覚悟を決め声を出そうとする。だがしかし、口の中はからからに乾いていてうまく喋ることができない。

やっとの思いで

「…い、一緒に行かない?」

と一言だけ発することができた。

彼女は少しだけ考え無言のままコクリと頷いた

僕達は二人で体育館へ向かって歩くのだった。

未熟で荒い文章ですが、読んで頂いて感想などを貰えると嬉しいです。

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