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偶然か必然か

今日は仕事だ。なんの仕事かと言うと僕がモデルをやってる雑誌「月刊アイマイミー」と、霞がモデルをやっている「MENS girl」が1周年を迎えると言うことでそれに合わせて、コラボレーション版を発売するとのこと。そこで両雑誌のトップモデルを1人ずつ出すことになった。この雑誌ではトップモデルは読者投票と編集者投票で得票数の多かった人のことを指す。僕は編集者票、読者票ともに1位となりトップモデルの存在となった。ていうか話変わるけど、霞の雑誌と僕の雑誌が同じ出版社から発売されていることにびっくりした。プロデューサーに

「なんでMENS girlとコラボするんですか?」

と聞いたところ

「だって同じ出版社だもん。知らなかったの?」

とのこと。知らなかったのって言われても、同じ出版社だなんて聞いたことないし、知るわけがない。MENS girlを手にとった時よく見なかった俺も悪いけど。話を戻して、コラボということなので相手の雑誌のトップモデルと一緒に撮影することになるんだが、それがギリギリまで知らされないらしい。これもプロデューサーに聞いて見たところ

「サプラーイズ的な?まあよく知らんし、意味もないと思うけど。」

とのこと。全て適当で全くあてにならない。ひどいもんだ。


集合時間となった。集合場所はいろいろな部屋が集まってるタイプのスタジオで、ドラマの撮影やコスプレイヤーなどが撮影する場所として使われている有名なスタジオらしい。相手のトップモデルは誰なんだろう。もしかしたら霞だったらして...。そんな奇跡起こるかな。ていうか、霞って人気なのかな。


奥から人が走ってくる。ぼやっとしていてまだ見えない。自分の目が悪いのもある。

「プロデューサーさん。あの人が今日の相手ですか。」

「そうだよ。多分。」

やっぱあてにならん。だんだん近づいてくる。カラコンしてるため、コンタクトをすることができない。なのでまだぼやっとしている。

「すいません。遅れました。」

相手の声が聞こえてくる。どうやらあの人がトップモデルのようだ。しかし、僕はこの声に引っかかった。なんか聞いたことある声なのである。知ってる。微妙に声作ってて、いつもとは違うけど知ってる。だんだんと顔が鮮明になってくる。

「あれ、霞じゃね?」

男装してて確証は持たないが、そんな気がする。

「すいません。ちょっと道が混んでt...ってえ!?」

やっぱりそうだ!まさかのMENS girlのトップモデルは霞だった。向こうも気づいたようだ。

「2人とも知り合いですか?」

プロデューサーが質問をしてくる。

「か、顔見知りですかね〜。」

霞は笑みを見せるがひきつっている。

「そ、そうですね。」

僕も合わせることにした。

「まさかトップモデルが顔見知りだったとは。いい作品が撮れそうですね。」

かなりウキウキのプロデューサーであった。

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