5話 中古車はお安い?
第一章 5話 中古車はお安い?
中古のスズキのエブリイを手に入れた。
ホワイトだったんだろうなというくらいボロボロで年季の入った外装。
中古車やさんにも止められるほど古い年式のスズキのエブリイ。
価格は全部で18万。
シロウいわく、物体さえあればいくらでも魔法で新しくできるとのこと。
無事に納車を済ませて年季の入ったエブリイに乗って家に帰った。
ちなみに軽トラは旅費の足しにするために売却した。お父さんごめんね。
「これは、魔法を使って綺麗にするかいがありますね。
何色にしましょうか?」
「え?色を変えてくれるの?グリーンがいいな。」
「これでどうでしょうか?」
「いい。すごくいい。」
一気に新品同様、しかもすっごく可愛いグリーン。
公式のグリーンもあるけど、もう少し綺麗なグリーンにして欲しいよねって言いたくなる渋すぎグリーン。
内装も一緒にきれいになったし、エンジンは新品同様、エンジンオイルもウォッシャー液も満タン。
タイヤもピカピカ、ホイールもピカピカ。
「愛ちゃん、後部座席に入ってみてください
YouTubeのキャンピングカーの動画を見て勉強したんですよ。」と、自信満々だ。
「では、失礼します」
ドキドキしながら後部をあけた。
「!!!????」
言葉にならないほど驚いた!
大型の超高級キャンピングカーの後部座席じゃん。
キャンピングカーの後部室内は豪華で上品なデザイン。
床は高品質の木製フローリングで、上品な光沢があり、足触りも心地がよい。
壁面には、高級感のあるウォールパネルが施されており、統一感のあるデザイン。
柔らかな色合いと上品さが調和している。
ゆったりとくつろげる快適なソファーは厚手のクッションと柔らかい生地で作られいて、長時間座っていても疲れにくそうだ。
座ってみると体をしっかりと支えてくれた。
そして、ソファはリクライニング機能が付いていて、自分好みのリラックス姿勢でくつろげる。
さらに、後部室内にはテーブルが設置されていて、食事や作業に最適なスペースがある。
テーブルは高さ調節可能。
また、テーブルは折りたたむことも可能で、収納スペースを最大限に活用することができる。
豪華なキッチンが完備されている。
キッチンカウンターは広々としており、作業スペースに困ることはなさそうだ。
キッチンには最新の家電製品が設置されている。
料理が楽になりそう。
大容量の冷蔵庫や電子レンジ、鍋やフライパンなどの調理器具が揃っている。
ベッドは広々としたクイーンサイズのベット。
厚みのある高級マットレスと柔らかな寝具。
思わず飛び込んでしまった。
はぁ~至福。
また、ベッド周りには照明やコンセントも設置されており、読書やスマートフォンの充電など、快適なんてものじゃない。
最後は、トイレについて。
キャンピングカーの後部室内には専用のトイレが完備。
さらに、トイレ周辺には手洗いや収納スペースも設置されており、使いやすい。
もはやホテルのスウィートルームと見紛うほどだ。
空間魔法やその他魔法を駆使して作り上げられた後部座席は夢の国。
もう実家で暮らすの嫌かも。
「シロウありがとう!
豪華なホテルのお部屋みたいだよ。
シロウの魔法はすごいんだね」
この豪華な設備を魔法で再現するためにシロウはYouTubeを必死で視聴していた。
愛がとても喜んでいるのを見てホッとした。
そしてとても充実感があった。
なぜなら魔法はたいてい敵を殺すための手段であって、生活を楽しくするために使われることはないからだ。
元の世界に戻ったら、この世界の豊かさをみんなにも味わってほしいと心の底から思った。
一方で愛はもう、夢でもなんでもいいからこの状況を受け入れて楽しもうと腹をくくっていた。
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