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1話 超絶イケメン

目を開けるとそこには

栗毛色の髪。

緑色の瞳。

すっとした鼻筋。

薄いピンク色をした唇。


簡単にいえば超絶イケメン。


が、私を抱えている。


「巨大な狼は?」

起き上がるとあたりを見回した。


「私がシロです。」

「へっ?」


どう見ても目の前にいるのは犬のシロじゃない。

すると目の前の超絶イケメンがふと消えて、目の前に再び現れたのは犬のシロだった。


「変身した?!」


「変身しました。シロです。」


「犬が、犬が喋った。」


「正確には犬ではありません。フェンリルです。異世界から転移してきました。」


周りを見渡したけれどカメラは見当たらない。どうやらドッキリではないらしい。

たちの悪いYouTuber かな?


「かれこれ半年、愛様には大変お世話になりました。」


やっぱり犬が喋ってる。


「魔力がかなり戻りましたので本当の姿にもどったんです。」


「ということは、元の姿はめっちゃでっかい狼みたいな大きさってこと?」


「はい。私は狼ではなくフェンリルです。なので人の姿にもなることができます。」


すると超絶イケメンに変身した。


服は、服はどうなっているんだろうか?

明らかに日本、いやこの世界の服ではない、無理やりこの世界の服に例えれば、中世ヨーロッパの貴族の普段着のような格好をしている。

白いシルクのような光沢のあるブラウスの上から緑色の上着を羽織っている。

ブラックの細身のズボンに皮のロングブーツ。

美しいを通り越して神々しい。


あれ?そんな眼の前の神々しい人に私は……


「ドッグフードを食べさせたり、シロなんて名前をつけて申し訳ございませんでした!」


王様の前で土下座する庶民のごとく謝罪した。


「頭を上げてください。愛様が私を救ってくださったのだから命があったのですから」


「愛様なんて呼ばれると心臓が持ちません。愛と呼び捨てでかまいません。」


「では愛ちゃんと呼んでもでもよろしいですか?」


「あ、はい。」


「ご近所の方が愛ちゃんと呼んでいたのが羨ましかったので」


「フェンリルさんの本当のお名前を教えてください。」


「シロですよ。愛ちゃんが名前をつけてくれたじゃないですか。」


「シロは犬の名前です。せめて、シロウとかにしないとおかしいです。」


「シロウ。素晴らしい名前ですね。では私の名前は今日からシロウです。

改めてよろしくお願いします。」


シロウはとっさに思いついただけの名前なんだけど。

もはや訂正できない雰囲気だ。






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