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第三章 6話 スパリゾートハワイアンズ

第三章 6話 スパリゾートハワイアンズ


「え?駐車場がガラガラなんだけど。今日は休業なのかな?」


「大丈夫だ。営業はしている。今日は俺が貸し切りにしたから安心してくれ。」


「貸し切り!」


愛とエリンは同時に叫んだ。

シロウは貸し切りの意味がわからなかった。


「簡単にまとめると、私達4人だけでこの広い温泉プール施設を使えるってこと。」


もう今さら取り消せないだろうし、ハワイアンズの人たちも困るだろうから素直に入館することにした。


「まあ、一応お礼を言うわよ。ありがとう。」


エリンはしぶしぶ炎にお礼を言った。


「エリンの水着をほかの男たちに見せるわけにはいかないからな。」


「そんな理由?!」


「エリンちゃんすごいボディーガードができたね」


「愛ちゃんの姿をほかの男性に見られないのはいいですね。炎くんありがとうございます。」


もはやどっからツッコんだらいいのかわからない。


受付に行くとハワイアンズの偉い人っぽい人が挨拶に出てきた。


「突然で悪かったな。今日は1日楽しませてもらうよ。」


めちゃくちゃ偉そうなこと言ってるし。

こいつ本当に高校生なのか?


そんなこんなで4人だけのハワイアンズ。

水着をゆっくり選んだ。

愛は無難な洋服のような上下の水着を選んだ。

エリンはセパレートタイプで下がスカートになっている水色の水着にした。


「エリンちゃん。すっごくすっごく可愛い!水色が似合うね。」


「えへへ。」


その頃炎はシロウ美貌に神々しさを見出していた。

かっこよすぎて後光がさしてる。

陶磁器のような滑らかな肌。細いのに適度についた筋肉。

これから撮影ですか?と言わんばかりだ。


「洒落にならないイケメンだな。」


「水着とはほとんど裸みたいな格好なんですね。炎くんが貸し切りにしたわけがわかりました。ありがとうございます。」


「照れるな。」


生き神様のようなイケメンにお礼を言われるのは悪くない。


「水が大きく動いていますよ。なんでそんなところに入って行くんですか?」


「人口的に海の波を再現してるんだよ」


「温泉で人口的に海を再現するなんて、こちらの世界には驚かされてばかりです。

特に娯楽に対する人々の思いが大きいことがこちらの世界の豊かさを感じます。」


元の世界では生きるだけで精一杯。強い魔物もたくさんいるし、作物も天候に大きく左右される。

このような豊かな世界に導けるだろうか?

いや、導かなくては!

シロウはギュッと握りこぶしに力を入れた。


炎とエリンはウォータースライダーを楽しんでいる。なにせ並ばないのだ。何回でも滑ることができる。


愛とシロウは波のプールに入ることにした。


「うわっ、波に押される!」


シロウは初めての波のプールに怖がっていた。無敵の強さのシロウも怖がったりするのがなんだか楽しい。


ビーチ横にセットされたイスとテーブルに食べきれないほどの昼食が並べられた。

エリンと炎は若いだけあって信じられないくらいたくさん食べていた。

今日はもうハワイアンズの駐車場に泊まることにしたので愛はずっとずーーっと飲みたかったビールを飲んだ。


「はぁ~。美味しい!!昼間から飲むビール最高!」


あっという間にジョッキ二杯を飲み干していた。おつまみの枝豆も美味しいし。温かいし。安全だし。

愛はテーブルに突っ伏して寝てしまった。

しばらく寝かせてあげようと三人は静かに食事をしていた。


「お母さん、お父さん」


愛は寝言をいった。頬に涙が流れていた。



「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!


していただいたら作者のモチベーションも上がります!


ぜひよろしくお願いします!


こんなに長いお話を書いたことがなくて四苦八苦しておりましたが、最終回まで仕上げました。


いたらない点ばかりのお話ですが、あなたのような心やさしい読み手様のおかげで頑張れます。


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