第三章 5話 予定をちょっと変更
第三章 5話 予定をちょっと変更
バラバラバラバラッ
轟音を轟かせヘリコプターがふたたびキャンプ場に戻ってきた。
「それではわたくしはこれにて失礼いたします。坊ちゃまをよろしくお願いします。」
執事はヘリコプターに乗り込むと夜空に飛び立っていった。
「ヘリコプター移動とかどんだけお金持ちなのよ。」
「うちは16代続いてる家系だ。土地やら何やらあるから大金持ちだぞ。
火照って名字は古事記に出てくる神様の名前だ。」
「じゃあ炎くんは神様の子孫ってことか」
御利益あるかもねぇ。とか愛ちゃんはうふふと嬉しそう。
「そこのシスターさんの名前を教えてもらえるか?」
「ごめんなさい。私の名前は山田エリンです。」
「火照炎もやべー名前だけど、山田エリンもなかなかゴツいな。」
「二人とも一度聞いたら忘れられない名前だね。」
とりあえず夜もふけてきたので寝ることにした。
シロウは久しぶりに人間の姿のまま炎と二階で寝ることになった。
早朝、愛は4人分の朝食を作った。エリンは食器や飲み物などを出した。
「4人いると一気に賑やかだね」
気がつけばずっと孤独だったのかもしれない。賑やかに朝ご飯を食べるってすごく幸せなことなんだ。
「エリン、お前よく見たらすげー美人だな。俺の嫁にならないか?」
「朝からシスターを口説かないでくれる」
炎とエリンの会話をにこやかに聞く愛ちゃんのとシロウ。
「そうだ。考えたんだけど、炎くんも加わって賑やかになったことだし、福島県のスパリゾートハワイアンズによっていこうか。
長野から直接仙台に向かうには遠いし。」
長野から仙台までクルマで8時間かかる。
長野から福島までは5時間。
「えっ!本当!温泉プールたくさんあるところでしょ。」
「水着を買わないとね。」
エリンちゃんと炎くんにも楽しい思い出を作ってもらいたいなぁ。
「ちょっと待て。六郷に連絡する。あ、六郷は執事の名前だ。」
みんな予定を変更したのかなぁと思っていた。
道の駅によって食材を買うと福島へ向かうことにした。ちなみにお会計は炎がカードで支払ってくれた。
愛は自分で支払うといったがそれなら店ごとがうと大騒ぎになったので折れた。
炎は大金持ちなんだから経済回すためにもいっぱい買ってもらっちゃえばいいのに、愛ちゃんはまじめだなぁ。
エリンはこっそり高いスキンケア用品をかごの中に入れていた。
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こんなに長いお話を書いたことがなくて四苦八苦しておりましたが、最終回まで仕上げました。
いたらない点ばかりのお話ですが、あなたのような心やさしい読み手様のおかげで頑張れます。




