第三章 1話 エリンの過去
第三章 1話
──グーグル
【尾白の湯】
塩尻小淵沢活断層と糸魚川富士川のフォッサマグナの接点で出る温泉は、特に赤湯が有名で非常に貴重です。
赤湯と呼ばれる源泉は、通常の温泉に比べてバナジウムイオンが20倍、ストロンチウムイオンに至っては30倍も濃い温泉です。
そのため、源泉を飲むことはできません。
また、この温泉には露天風呂が2つあります。
さらに、サウナや寝湯、打たせ湯、全身浴湯なども楽しむことができます。
──
「ネットの口コミに書いてあったの、相当な濃い赤湯みたい。」
「赤湯って赤いの?怖いんだけど。」
「赤湯って行っても茶色って感じだと思うよ。源泉で濃い温泉ってどんな感じなんだろう。
シロウ透き通ったお湯じゃないけど、汚れないから安心してね。
気持ち悪かったら透明な温泉もあるからね。
あんまり高くない温度だから長湯しちゃうかも。」
とかなんとか言いつつ尾白温泉に到着!
割と地域のプール施設みたいな感じだ。
広くて清潔感がある。
山田エリンは修道院にいるので温泉なんて初めて入る。
何もかもが珍しいらしくとっても楽しそうだ。
さすがにシスターの格好だと目立ちすぎるので愛ちゃんのパーカーとスウェットを着ている。
どうでもいい格好でも、エリンが着るとモデルのようである。
「エリンはどうしてシスターになったの?」
温泉に浸かりながら愛ちゃんはエリンに質問した。
「両親が熱心なカトリック教徒で、私は生まれつき霊力が強いから修道院で力の使い方を学ぶために修道院に入ったんだ。
小さいころから人には見えない変なものが見えて怖かった。
そのせいでろくに友達もできないし。
修道院の人たちはいい人たちだけど友達じゃないから愛ちゃんたちに知り合えて嬉しいな。」
「そうだったんだね。
私はシロウにであってから変なものが見えて攻撃までされたからなぁ。
でも、シロウがいたから大丈夫だった。
だからエリンは小さい頃から見えてたんだから怖かったよね。
もしもまた悪霊とやらがまた襲ってきたら、結界よろしくお願いします。
もちろん私達も一緒に戦うよ。」
露天風呂から見える青空はどこまでも広がっていて、悪霊だの魔法だのとは全く関係なくただただ青かった。
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こんなに長いお話を書いたことがなくて四苦八苦しております。ですが、ラストは決まっていますので完結は必ずできます。
いたらない点ばかりのお話ですが、あなたのような心やさしい読み手様のおかげで頑張れます。




