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第二章 7話 シスター

第二章 7話


「あなた達は何者ですか?」


修道女シスターの姿をした女性が目の前にあらわれた。


気配がほとんどしなかった。

かなり強い。

シロウは身構えた。


「私達はキャンピングカーで秋田に行く途中の旅行者です。」


愛ちゃんは普通に答えた。


シスターもシロウも臨戦態勢だったのがふと解除されてしまうほど愛ちゃんは普通だった。


「嘘をつかないで。

旅行者がなぜ悪霊を倒せるのよ。

しかも見たことのない力で。」


「あなたは私達とは違う力であの泥人形のおばけのようなものを倒すの?」


「そうよ。神の加護をいただいているものだけが使える聖なる力で倒すのよ。」


そう言うと首にかけているロザリオを見せた。


小声で愛ちゃんはシロウさんに


「悪い子じゃなさそうだよ。

本当のこと言う?」


シロウは少し考えたあと


「シスターさん。これから私の言うことは他言無用でお願いします。

約束いただければ本当のことをお話します。」


シロウのあまりの美しさにシスターはかなり動揺していた。

ちなみにシスターは相当な美人でとてもスタイルがいい。

そして口元にほくろがある。


しかし、シロウの美しさはなにか次元が違う。

人間離れした神々しさまで感じる。


「……わかったわ。約束する。それと私の名前は山田エリン。17歳よ。」


山田でエリン!そしてこのセクシーさで17歳! 色々濃すぎる。


「私は愛。年齢はナイショ。こちらはシロウ。」


「シロウです。

私は異世界から来た風の精霊王です。

元の世界ではフェンリルといいます。

先程使っていた力は魔法です。

愛ちゃんは地球人です。」


「異世界、フェンリル、精霊王、呪文。

ファンタジーか?!。」


思わずエリンはツッコみをいれた。


「異世界から魔法で移転したさきが愛ちゃんの家の前だったんですよ。

愛ちゃんは命の恩人です。

私は愛ちゃんの願いを叶えたら元の世界に戻ります。」


「私の願いはスズキのエブリイをキャンピングカーに改造して旅行をしながら秋田にある母のお墓参りをすることなの。


なぜか途中で泥人形に襲われて。それでシロウに危ないから身を守る魔法を習って今日は実践してみたの。」


「もう、どっからツッコんだらいいのかわかんないですね。

とりあえず、戦うときは結界をはってください。大騒ぎになるし、一般人が危険です。」


「すみません、結界をはることは私にはできないんです。」


「うーん。困りましたね。」


「じゃあエリンちゃんも一緒についてきてくれない?」


「こんな狭い車にどうやって三人も入るの?」


「大丈夫。シロウさんの魔法で中はすっごく広いの」


「シロウさん、エリンちゃんに見せてもいい?」


「愛ちゃんがいいなら私はかまいません。」


シロウは微笑んだ。


エリンは怖いもの見たさでエブリイの後部座席に入った。


「広いし豪華すぎますね。」


ものすごく高いキャンピングカーでもこんな内装と設備はないであろうほどの絢爛さ。


「そうなの。シロウの魔法はすごいでしょう。」


後部座席には大きなベッドが一つしかないことに気づいた。


「ベッドが一つしかないんですね。

二人は夫婦なんですか?」


「違うよ。シロウは夜はフェンリルの姿になって前の座席で寝てるの。」


「え、でも結婚前の男女なんですよね?というかフェンリルってなんですか?」


「私はバツイチだから結婚はしてたから婚前じゃないかな」


あはは。と頭をかく愛。


離婚してイケメン異世界人とキャンピングカーで旅行って、愛が一番おかしいのかもしれない。


シロウは狼のような姿に変わった。


「フェンリルって狼のことなの?」


狼の姿なら一緒の車に寝泊まりしててもいいのか問題。


二人がいいならいいのか?


それにしても豪華な車内。

ちょっとだけ泊まってみたい気がしてきた。


「少しだけなら同行するわ。」


教団にはなんて言い訳すればいいのか頭が痛いが、好奇心のほうが勝ってしまった。

なにせまだ17歳。


「エリンちゃん。ベットが1つしかないから私と一緒に寝る事になっちゃうけどいい?」


まあ、アホみたいに大きなベッドだから大丈夫でしょう。


「明日の朝は尾白の湯に入ったあと、道の駅によってから長野に向かうよ。」


「温泉に道の駅。長野!最高!」


エリンは愛ちゃんにパジャマを借りてひとまずバカでかいベッドで一緒に寝ることにした。





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ぜひよろしくお願いします!


こんなに長いお話を書いたことがなくて四苦八苦しております。ですが、ラストは決まっていますので完結は必ずできます。

いたらない点ばかりのお話ですが、あなたのような心やさしい読み手様のおかげで頑張れます。


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