第二章 2話 富士山を見せてあげたい
第二章 2話
山梨に9時ちょっと前についた。
休憩をいれて4時間弱かかった。
「シロウ、山梨県に着いたよ!
山梨県なのに海がなくて山だらけって面白いよね。」
「日本語は特殊ですね。翻訳魔法を使っても謎だらけです。」
どうやら翻訳魔法があるらしい。すごく便利。
「シロウは温泉も富士山も見るのは初めてだよね。
今日は富士山が見える温泉に向かうよ。」
「温泉とはなんですか?」
「火山の下には、地球の深部から上昇したマグマが蓄積しているの。
マグマは熱水、水蒸気、ガスを放出するんだ。
この混合物が地中に浸透した雨水と結合し、地表に温泉が湧くんだ。
それを使って、広いお風呂に温泉をいれて入るんだよ」
「日本は活火山帯だから、温泉が色んなところで湧くんだよ。
富士山は日本で一番高い山。日本のシンボルだよ。」
「富士山をみながら温泉に入るなんて素晴らしい経験になります。ありがとう愛ちゃん。」
お昼は近くにあるフルーツパーク富士屋ホテルの
ラ・コリーナ フレンチに行くつもりだ。
山梨県笛吹川フルーツ公園にある「フルーツパーク富士屋ホテル」内のフレンチレストラン。
豪華なコース料理や、こだわりの洋食が楽しめるそう。
高台に位置しており、盆地を一望できるロケーションが魅力だとか。
白を基調としたエレガントな空間とのこと。
ここにもぜひ行ってみたい。
ほったらかしキャンプ場には予約が取れたので一安心だった。
朝ご飯は車内で簡単に済ませた。
ほったらかし温泉の駐車場に止めて、着替えとタオルを持っていざ出発。
こっちの湯はこちら
あっちの湯はこちら
という案内があり、私達は比較的新しい方のあっちの湯に行くことにした。
「シロウ、温泉の入り方を簡単に説明するね。
温泉は男女で分かれてるんだ。
基本みんな裸でお風呂に入るんだけど、抵抗があったらタオルで隠してもいいよ。
湯船に入る前に洗ってから入るのは家でもやってたからわかるよね。
ほとんどは家のお風呂の入り方と一緒だから。」
「教えてくれてありがとう。
愛ちゃんの家でお風呂の入り方を教わっておいて良かったよ。」
なんとなく予感はしていたけど、シロウさんの外見にどよめきが起こり、遠回しにチラチラこちらを見る人がたくさんいた。
やっぱりな~。だいぶ慣れてきた私でもたまにぼーっと見ちゃうもんなあ。
男女分かれてしまえば静かなものだった。
グーグルで検索した写真どおり、露天風呂から見える富士山は絶景だった。
眼前に広がる富士山。
とんでもなく広い露天風呂。
特に二段目からの風景は絶品。
旅行なんかほとんどいったことがなかったから感動なんてもんじゃなかった。
シロウが待っているのでずっと温泉に浸かってるわけにはいかなかった。
心が洗われたような清々しさで本当に来てよかった。
「富士山は大きいですね。素晴らしい景色でした。
温泉にいたお年寄りにどこから来たんだと言われて困りました。
愛知県だと言ったら日本人なのか?と言われました。
愛ちゃんに言われた通りポルトガルから来たっていいましたよ。
そうしたら納得してくれました。」
よかったよかった。ポルトガルだとあまり聞かないし、ポルトガル人の観光客もいないからうまくごまかせる作戦成功。
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こんなに長いお話を書いたことがなくて四苦八苦しております。ですが、ラストは決まっていますので完結は必ずできます。
いたらない点ばかりのお話ですが、あなたのような心やさしい読み手様のおかげで頑張れます。




