戦国女子!ランジェリーを選ぶ!
これまで私も多くの剣客と渡り合ってきたが、よほどの猛者でも無い限り、真剣を構えれば緊張と戸惑いが出るものだ、しかし…今の瞳殿は、そのような猛者ですら一撃で勝てそうなほど、いつでもおね殿の首を刈れるくらいな殺気を漂わせていた!。
「いい?…おねちゃん!…私のお乳の事は、巽君に言わないと約束しなさい!」
「わ、わかりまちた~~…」
瞳殿の気迫でおね殿は完全に討ち取られたが、剣客を生業としている私はそれでもひるむ事無く自分の疑念を聞いてみる。
「瞳殿?……なぜ、それほど乳に拘るのですか?……瞳殿にも、ちゃんと乳があるように見受けられるのですが…」
「はぁぁ~~……楓ちゃん……この時代のおなごは……大きい乳に憧れるおなごが多いの……まぁ、肩こりとか大変だと聞くけど……その悩みを味わいたいおなごも居るのよ……」
「何故、その様な不便を自ら味わいたいのですか?…私は…その…自分の乳は、好きではありません…どうしても剣を扱う時に…乳が揺れて邪魔になり…かなりきつく布を巻かないと…」
「……楓ちゃん!!……それ以上言ったら…メイド衣装…買ってあげないわよ……わ、私だって若い頃は、ビキニの水着を着けて…ビーチバレーをしたり、シーサイドを走りたかったわよ…でも…私には…ワンピースしか合わなかったの…くすん………」
(走ったり、メイド衣装を買ってあげない以外、何を言ってるのか意味不明…)
「ね、ねぇ?…ひ、瞳…ちゃん?……こ、これから…お、大きくなるかも……よ……」
「え?…この年になって、どう大きくなるのか教えてよぉ~~……おねちゃ~~~~ん…」
「ひっ!…」
どうもこれ以上乳の話をしても火に油となりそうだ、何とか別の話に変えるのが得策なのだが、何を言えばいいか分からない…。
「瞳殿、人には一つや二つは重荷を背負っているものです…私は、物心が付く頃から厳しい剣術と橘家の教えしか学ぶ事を許されず、子供の遊びを知りませんでした…なので、私には友達がずっと居ませんでした…」
「楓ちゃん…」
「木刀を持ったおなごなんて誰も怖がって友達なんてなってくれません、だから…いつも私は一人でした、なので…ずっと人との調和を知らずに生きてきました、こうして主や森様、木下家の皆様、令和の人と出会うまでは…それほど私は淋しいおなごだったのです…」
「楓ちゃん……ふふ♪…何だか、話しが重くなっちゃたね~、ごめんなさい!…ちょっち凹んだだけだから、そんなに重く受け止めないでね…」
「はぁ…畏まりました…」
「おねちゃんも、ごめんね…不安にさせちゃって…もう大丈夫だから♪」
「本当?……また甘い物食べさせてくれる?…」
「えぇ、勿論よ♪…」
どうやら瞳殿の気分も落ち着いたようだ、それにしても、この時代の人は心の浮き沈みがはっきりしているのだろうか?…たかが乳の大きさであれほど気持ちが揺らぐとは…。
(それとも…まだ私が人の心を読む事が出来ていないからか…)
♪コン、コン!
戸の叩く音がした瞬間、私とおね殿は肩に掛けていた浴衣で裸体を包む!。
「お待たせ、皆さん、何種類かのデザインを持ってきたから、好きなのを選んでね!」
戸を叩いたのはこの店の女将、恭子殿だった…彼女はしっかり両手に箱を抱えこの居間へと入って来た。
「じゃ、まずは[おさね]ちゃんの下着から出すわね、ピンクが良さそうだったから、それを中心にチョイスしてきたから、購入を決めた商品を試着してね♪」
「あははは~♪…これは艶やかだねぇ~~♪」
恭子殿は箱から何とも鮮やかな桃色の下着なるものを出し、その中で2点おね殿は選んだ。
「では、次に楓ちゃんね、彼女のイメージはずっと濃いブルー系だと思っていたから、それをベースに持ってきたわ♪」
恭子殿が私の前に出した下着は殆どが濃紺色で、それなりに艶やかではあったが、おね殿のように心が振るわなかった…。
「わ、私には…この色がよろしいのですか?……」
「ん?…気に入らない?…楓ちゃんの雰囲気にピッタリだと思うんだけどなぁ~…」
「はぁ、で…出来れば…私も……おさね殿のような……明るい色が…いいです…な、何だか…濃紺の色を着けていると…気持ちまで…濃紺になりそうで…」
「そう?……じゃ、おさねちゃんと同じピンクにする?」
「それは気が引けます……」
明るい色とは言ってみたものの、この時代の色はかなりありそうだ…私はこの居間に到着するまで見ていた数々の下着類を思い出していた。
(あ、そう言えば…この店に入った時…すぐ左側に、先ほど食したいちごの模様があったような…)
「あ、あの!…わ、私……い、いちごが……いいです…」
「イ、イチゴ?……ご、ごめんなさい…あの下着は、子供用なの…楓ちゃんのサイズでは無理なのよ……」
「…そうですか……」
「ねぇ?…恭子?…一度楓ちゃんに合いそうな柄物の下着を何点か持って来てくれる?…それを彼女に選んでもらおうよ!」
「そうね、じゃ…もう少し待ってて、すぐ用意してくるから!…その間に申し訳ないけど[おさね]ちゃんの試着を頼める?」
「OK!…じゃ、よろしく~」
「すみません、恭子殿…わがままを言ってしまい……」
「ふふ♪…気にしないで、これも仕事だから♪」
恭子殿は軽く私に微笑み、また箱を抱えこの居間から出て行った、そんな彼女の笑顔に私は自分のわがままが救われたような気がした。
「さて、ではこれから下着の講習を始めるわよ♪…簡単だから、しっかり覚えてね!…じゃ、おねちゃん!…その肩からかけている浴衣を脱いで♪」
「うえっ、う…うちだけ、またスッポンポンになるの?」
「だって、まだ楓ちゃんの下着が無いんだから、あなたがモデルになるの♪…ほら、脱いだ、脱いだ♪」
「ふえぇ~~~…」




