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戦国時代の電気屋さん  作者: 朝風清涼
第4章 令和のおなごは何かと面倒だ

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戦国女子!初めての身体測定の試練に立ち向かう!

「あ、瞳!…ちょうど奥の試着室をリザーブしたから、彼女達を連れて来てくれる?」


「分かった、じゃみんな行くわよ!」


 せっかく店に入り、これから[らんじぇりー]なる物を決めるのだと思っていたが、また瞳殿(どの)は我らを何処かに連れ出そうとしていた。


「あ、あの…瞳殿(どの)?…今から何処に向かうのですか?…」


「ん?…今から試着室で(かえで)ちゃんと、[おさね]ちゃんのB・W・Hを測るのよ♪」


「意味不明…何を測りたいのですか?」


「いいから、とりあえず試着室に入ったら説明するから♪」


「は…はぁ…」


「あははは~♪…きっと何か凄い事をしてくれるんだよぉ~♪…うち楽しみぃ~♪」


 こうして我らは近藤(こんどう)殿(どの)に、店の壁の向こう側にある[しちゃくしつ]とやらの居間に案内されたのだが、中は大きな鏡しか無くかなり殺風景な場所だった。


「あ、あの?…この居間は?……」


「あははは~♪…鏡しかないねぇ~…変な居間ぁ~~…」


「おさねちゃん、(かえで)ちゃん、今からここで……あ!……ご、ごめん恭子!…ちょっち三人だけで話をさせてくれる?……よ、予算の事とか話したいしぃ~~……」


「うん、いいけど…じゃ話しが終わったら呼んでくれる?…ドアの外で待ってるから…」


「サンキュー、ごめんねぇ~~♪」


 近藤殿(こんどうどの)がこの場から出て行き、我ら三人だけがここに残ったのだが、一体瞳殿(どの)は何をやりたいのかさっぱり理解が出来ずにいた。


「お、おほん!…じゃ、今からあなた達が恭子にやってもらう事を言います!」


「あははは~♪…ここでお昼寝とかかな?」


「完璧違います!…さっきも言った通り、あなた達のB・W・Hのサイズを測ってもらうの!」


「あの、瞳殿(どの)…その、B・W…とかは何の事でしょうか?…」


「それは、まず!……Bは、ここ!」


「いっっ!」


 いきなり瞳殿(どの)は私の左(ちち)を右手で触った!。


「ひ、瞳…殿(どの)!…な、何を…なされるのですか!」


「で、Wは…ここ!」


「うっわ……」


 今度は私の横腹を両手で掴む!。


「それで、最後の、Hは、ここよ!」


「なっ…」


 最後は私の臀部(でんぶ)を軽くポン!…と叩き終えた瞳殿(どの)は、腕組をし更に話を続けた。


「この時代のおなごは、みんなこうして今の部分を測ってもらい、ランジェリーを買うの!…やはり自分の身体にフィットしているほうが着け心地がいいからね♪」


「で、では…あの近藤殿(こんどうどの)に浴衣の上から測ってもらうのですか?…」


「はぁ?…それじゃ、ちゃんとしたサイズが分からないじゃない、あなた達はここで浴衣を脱いで測ってもらうのよ♪」


「いっっっ!……」


「ふぅわっ、う…うちら…浴衣の下はスッポンポンだよ……おぉ、それって、本当に凄い事だ~…」


「だからこの試着室があるの、女の子同士なんだし、恥ずかしい事なんてないでしょ?…この時代の女の子達は、みんなで裸になって大きな温泉に入ったりしてるんだから♪」


 やはり令和の時代は恐ろしい、こんなすぐにおなごが着物を脱げる居間まで店に用意してあるとは!。


「わ、私の時代には…その様な風習はございません…」


「でも、ここは令和の時代、その風習に従ってもらうわよ♪…今、私は巽君からあなた達のお世話を全権委任されてるから、この時間の(あるじ)は、わ・た・し♪…(かえで)ちゃんは、(あるじ)(めい)に忠実なんでしょ?…」


「そ、それと…これとは……」


「いいえ!…(あるじ)の名代として(かえで)ちゃん達に(めい)じます!…ここでスリーサイズを測ってもらいなさい!…これは令和女子としての嗜みです!…拒めばこの後の買い物は一切ナシです!」


「い……」


「うわ……瞳ちゃん、本気だよ~…どうする~?…(かえで)ぇ~~…」


 これまで数多くの剣客を渡り合ってきた私は、緊張や恐怖心に襲われる事など一度も無かった…なのに、今は心臓の鼓動が分かるほど、身体が緊張で萎縮しているのを感じていた…。


(…もし、今ここで剣客に襲われたら…私は人生で最初で最後の経験をするだろう……)


「ねぇ~~、どうする~?…(かえで)ぇ~…うちの声、聞こえてる?…また気絶したの?…」


(し、しかし…あのメイドの着物……どうしても着てみたい!……だが、それを手にするには…この試練を乗り越えなければならない……おなごがこの様な明るい場所で肌を(あらわ)にするなどもっての(ほか)だが…瞳殿(どの)の気持ちは本気…なら…)


「ひ、瞳殿(どの)?……こ、ここには…絶対、男は来ないのですね?…」


「えぇ、ここはおなごばかり、だから安心しなさい♪…それに、ランジェリーを着けた自分の姿にうっとりしちゃうわよ♪…私が保証してあげるっ!、だってあなた達、本当に綺麗なんだから♪」


「……分かりました…私も剣客、切腹の覚悟でサイズ測りとやらに挑みまする!…」


「そ、そんな大袈裟になるほどじゃないんだけど……でも、ちゃんと出来たら約束通り服を買ってあげるからね♪」


「あぁーー♪…なら、うちもここでスッポンポンになるぅ~!…(かえで)だけ着物を買ってもらうわけにはいかないもん!」


「はい、これで商談成立♪…(あと)は私に任せてあなた達は何も言わず素直に恭子の指示に従ってね!」


「畏まりました…」


「うん♪」


 まだここで浴衣を脱ぐ事に抵抗はあるが、これもあのメイド衣装とやらの為!…私は大和飛燕流(やまとひえんりゅう)の剣客だが、やはりその前におなごなのだ…剣の腕ではなく、自分の容姿で褒めて貰いたい心だってある…。


(御先祖様……私は伝承者でもありますが、一人のおなごなのです……どうか、この時代における私の行動をお許し下さい……)


「じゃ、恭子を呼ぶわね!」


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